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短編小説「火の魚」の紹介
この「火の魚」は、2009年にNHK広島放送局がドラマ化し、平成21年度(第64回)文化庁芸術祭大賞(テレビ部門・ドラマの部)を受賞しました。その後、全国放送で放映されたため、その原作を読みたいとの人が殺到し単行本は古書店やインターネット上から瞬く間に消えました。
初出は雑誌「群像」昭和34年10月号で、単行本としては昭和35年3月25日に中央公論社より出版されています。
「火の魚」というタイトルに相応しい真紅の函、真っ白な表紙に山口逢春の花の絵というお洒落な装幀となっています。
この装幀は、室生犀星自身によるものです。
「火の魚」は、その後「室生犀星全集(新潮社刊)第十一巻」に収録されています。
また、現在でも講談社の文芸文庫「蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ」にも収録されていますので、原作を容易に読むことができます。

火の魚
中央公論社刊
昭和35年3月25日発行 四六判 函、帯 初版8,000部発行、再版2,000部発行
装幀 著者
参考価格 5,000 ~ 10,000 (帯欠 4,000 ~ 5,000)
入手困難度 ★★★
表題の「火の魚」を含む短編小説集です。書影は日焼けもなく、出版当時の非常に鮮やかな色が残っている1冊です。
室生犀星の献呈署名入りの名刺附きで入手したものです。
NHKのドラマの影響があり、全国放送の直前ではヤフオクで1,000円で落札されていますが、それ以降は9,000円、5,250円程度と非常に高価で取引されています。
今は、なかなか入手することはできません。丁寧に町の古書店を回ると見つかるかもしれませn。
火の魚(初版)函
火の魚(初版)本
「火の魚」(初版)本の帯です。状態はあまりよくありませんが、なかなか貴重なものです。

「火の魚」が再録されています。全集ですが、端本として手に入れることもできます。月報には、本巻収録の単行初版本とのタイトルで、書影(背表紙)が紹介されています。

室生犀星全集(新潮社版) 第十一巻 第四回配本
新潮社刊
昭和40年1月10日発行 A5判 函、月報附き
参考価格 1,500 ~ 2,000
入手困難度 ★★

室生犀星全集(新潮社版)第十一巻(初版)函
室生犀星全集(新潮社版)第十一巻(初版)函裏面

今でも手軽に入手可能な「火の魚」の収録された文庫本です。巻末の「作家案内」(本多 浩著)の中には「火の魚」、「蜜のあわれ」等の収録されている単行本の書影が紹介されています。

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ(文庫版)
講談社刊 文芸文庫
平成5年5月10日発行 文庫判 カバー
販売価格 1,103
入手困難度

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
(文庫版)カバー
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
(文庫版)本

この全集にも「火の魚」が収録されています。総ページ数691という充実した1冊です。

石川近代文学全集3 「室生犀星」
石川近代文学館刊
平成10年10月31日発行 カバー、帯
販売価格 4,410
入手困難度

石川近代文学全集3 「室生犀星」カバー
石川近代文学全集3 「室生犀星」本

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