聖処女（初版） 新潮社刊 昭和11年2月5日発行　新菊判　函、パラフィン紙カバー 装幀 恩地孝四郎 国立国会図書館デジタルコレクション　http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1220852 参考価格　40,000 ～ 60,000 入手困難度　★★★

パラフィン紙カバーに書名が印刷されています。このパラフィン紙カバー付きは非常に希少です。
また、函なしの普及廉価版も存在します。
先日ヤフオクで第7版を落札しました。人気があり短期間に増刷されたようです。

聖処女（初版）函		聖処女（初版）本		聖処女（初版）奥附

左の写真は、パラフィン紙カバーです。 背には書名「長篇小説 聖処女」と「室生犀星」、「新潮社」の文字が印刷されています。判りやすくするため、下に白い紙を置いて撮影しています。 残念ながら虫食い痕があります。

聖処女（普及版）　 新潮社刊 昭和12年4月11日発行　四六判、薄紙表紙、角背 装幀 恩地孝四郎 参考価格　3,000 ～ 8,000 入手困難度　★★★★

普及版の方が圧倒的に市場での流通量が少なく貴重です。また、装幀は初版と同様に恩地孝四郎です。

聖処女（普及版）表紙 *1		聖処女（普及版）中表紙		聖処女（普及版）奥附

犀星が、巻末の「跋」に以下のように書いています。 「［聖處女］は昭和十年九月から十一月までの三月間、東西の兩朝日新聞紙上に連載したもので、作者はこの作に於て長篇小論としての手腕を何等かの意味において試練しようと企てた。この作に現はれるさまざまな人物の性格描法はこの意味から相當の成果を擧げたやうに考へられる。 『女の圖』は折にふれて凡そ一年半ほどの期間にいろいろな雑誌に発表した連作風の中篇である。『中央公論』『改造』『日本評論』『文藝』等に分載した。作者としても、もともとこのやうな方法で発表して行って一作とする試みを以て成就したものであり、現在のこの國の文壇状勢にあっては斯る連作的方法をとることの必要を痛感するものである。　室生犀星」。

聖処女（別版） 新日本社刊 昭和22年6月25日発行　B6判　紙装薄表紙 参考価格　1,000 ～ 2,000 入手困難度　★★★

比較的容易に入手可能です。

聖処女（別版）表紙 *1		聖処女（別版）中扉		聖処女（別版）奥附

聖処女（角川文庫版）* 角川書店刊 昭和31年2月10日発行　文庫判　帯 参考価格　1,000 ～ 2,000 入手困難度　★★

帯付はなかなか市場にでてきません。犀星の日記には、「『聖処女』角川文庫出来。たった六千部。」との記載があります。（「室生犀星全集 別巻二」p280）

聖処女（文庫版）本		聖処女（文庫版）中扉		聖処女（文庫版）奥附

初版、函付をヤフオクで5,250円で落札後、同じ初版、函付を1,000円で落札しました。
私には「ヤフオクでは続けて同じものがでて、かつ2回目以降が安い」というジンクスがあります。

十返花（初版）函		十返花(初版）本		十返花(初版）奥附

読本現代文学13として出版された芥川龍之介の研究書です。比較的容易に入手できます。

芥川龍之介読本（初版）函 *1		芥川龍之介読本(初版）本		芥川龍之介読本 (初版）奥附

比較的容易に入手できます。

薔薇の羹（初版）函 *1		薔薇の羹(初版）本		薔薇の羹(初版）奥附

比較的容易に入手できます。

弄獅子（初版）函 *1		弄獅子(初版）本		弄獅子(初版）奥附

弄獅子（らぬさい）の本カバーです。

比較的容易に入手できます。また、ときどき状態の非常に良いものがでてきます。
書影は、ヤフオクで安価に入手したもので函に水濡れ跡があるものの、本の状態は非常に良好です。

印刷庭苑（初版）函 *1		印刷庭苑(初版）本		印刷庭苑(初版）奥附

比較的容易に入手できます。

駱駝行（初版）函 *1		駱駝行(初版）本		駱駝行(初版）奥附