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故郷図絵集の真贋

「故郷図絵集」は、犀星の詩集の中でも非常に入手が難しい一冊です。通常版の他、特製50部限定本があります。通常本の復刻版が、冬至書房より「近代文芸復刻叢刊」の1冊として昭和48年8月20日に出版されています。

奥附の比較

冬至書房刊の復刻版の奥附やカバーには、復刻などの記載がありません。そのため、単純には本物と復刻版とを区別することができません。
但し、復刻版には、本来の奥附以外に、復刻版の奥附が、本来の奥附の直後に追加されている遊び紙に添付されています。仮に、この復刻版の奥附を剥がしたとしても遊び紙が1枚多いため、それから復刻版と判定することもできます。
椎の木社(初版)奥附
冬至書房刊(復刻版)奥附
冬至書房刊(復刻版)
復刻版奥附

本の比較

本そのもので、見分ける方法もあります。本自体を綴っている糸の本数がオリジナルは4本、冬至書房刊の復刻版では、6本使われています。本を大きく開くと綴糸が見えます。オリジナルであれば、それなりに時間が経過していますので、変色してよりわかり易い状態となっています。
椎の木社(初版)綴糸 4本
冬至書房刊(復刻版)綴糸 6本

カバーの比較

カバー付は非常に貴重です。冬至書房刊の復刻版のカバーにも復刻版などの記載がありませんので、それを見ただけでは判断できませんが、オリジナルと区別ができるようにするため、敢えて違いを付けているようです。
本物と冬至書房刊の復刻版では、カバー表紙の文字ピッチが変わっています。本のタイトルである「故郷図絵集」は、本物の方が文字ピッチが大きく、「故」の先頭から「集」の最後尾までで約80.5㎜、冬至書房刊の復刻版は同73mmと7㎜以上の違いがあります。手持ちの本の実測ですので、場合によっては違いがあるかもしれません。
故郷図絵集カバー表紙
左(初版)、右(冬至書房刊の復刻版)


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