|
「愛の詩集」の背の書影です。
写真左より
「愛の詩集」感情詩社刊のオリジナル
「愛の詩集」冬至書房刊の復原版
「愛の詩集」日本近代文学館社刊(ほるぷ出版)復刻版
上記のⅡに記載の通り、冬至書房刊の復原版は明らかに高さ(縦)のサイズが小さいのがわかります。また、それに伴い背の金箔押しの字の位置も異なっています。
このサイズの違いについては、冬至書房刊の復原版には復刻等の記載がなく、オリジナルと区別できるように敢えて行っているように思われます。
一方で、日本近代文学館社刊(ほるぷ出版)復刻版はほぼオリジナルと同様のサイズで造られています。
また、背の造りにも違いがあり、オリジナルはやや丸みをもった角背、冬至書房刊の復原版は、丸背に近い角背、日本近代文学館社刊(ほるぷ出版)復刻版はほぼ完全な角背となっています。
全体的に考えると、日本近代文学館社刊(ほるぷ出版)復刻版がオリジナルに近い雰囲気を持っています。復刻版の表示ははっきり入ってしまってはいますが。
|