ヘッダーイメージ 本文へジャンプ
犀星の児童文学

犀星は児童向けに小説、詩、俳句、随筆などの作品を書いています。ここでは、児童向けの作品が掲載された著書を出版年代順に紹介しています。

短篇小説集「萬花鏡」 京文社刊 大正12年1月10日発行
童話を含む短篇小説集
童話が3編、小説が13編、魚眠洞雑記として随筆が8編と書名の「萬花鏡」のように犀星の気に入った珠玉の作品でで煌びやかに組まれています。
収録されている童話は以下の通り。
「竜の笛」
「猟師」
「お菊の縫物」


童話集「翡翠(ひすい)」 宝文館刊 大正14年3月30日発行
犀星最初の児童書
以下の童話が収録されています。
「禁断の魚」
「上緌の主(あげおのぬし)」
「虹をとめ」
「寂しき魚」
「塔を建てる話」
「一茎二花の話」
「こほろぎの話」
「篳篥師用光(ひちりきもちみつ)」

童話集「四つのたから」 小学館刊 昭和16年9月10日発行
現代の絵本のような装幀の童話集
以下の童話が収録されています。
「山の犬の話」
「山の子ども」
「時頼と源左衛門」
「おらんだとけいとが」

童話集「鮎吉・船吉・春吉」 小学館刊 昭和17年4月15日発行
犀星の代表的な童話集
以下の童話が収録されています。
「鮎吉、船吉、春吉」
「おにぎり」
「かけすの逃げた話」
「ねこのをばさん」
「うそつきをぢさん」
「水の中の夏」
「くらげとくぢらの話」

短篇小説集「乙女抄」 偕成社刊 昭和17年7月10日発行
児童向け短篇小説集
以下の小説が収録されています。
「乙女抄」
「友情の哈爾浜」
「魚介」
「東京詩集-いとけなきものの詩の章-」
「少女の詩」

童話集「山の動物」 小学館刊 昭和18年1月25日発行
童話集
以下の作品が収録されています。
「山の動物」
「三吉物語」

童話集「山の動物(別版)」 小学館刊 昭和21年12月15日発行
山の動物の別版
以下の作品が収録されています。
「山の動物」

詩集「動物詩集」 日本絵雑誌社刊 昭和18年9月5日発行
児童向けの詩集
春、夏、秋、冬の詩が挿絵とともに掲載されています。

童話集「オランダとけいとが」 小学館刊 昭和23年3月30日発行
「小国民シリーズ」の一冊
以下の童話が収録されています。
「山の犬の話」
「山の子どもたち」
「春の雪の話」」
「冬」
「浜吉と川吉」
「オランダとけいとが」
「馬と山あぶ」
「子供記」

童話集「五つの城」 東西社刊 昭和23年10月10日発行
日本童話選中級の一冊
以下の童話が収録されています。
「ねずみの兄弟」
「二人のあばさん」
「おにぎり」
「蟻の町」
「鮎吉、船吉、春吉」

古事記物語」 小学館刊 昭和37年2月20日発行
少年少女世界名作文学全集の一冊
古事記物語」は、少年少女世界名作文学全集の一冊として小学館より出版されています。昭和37年2月20日発行となっており、最晩年の作品です。
犀星は、巻頭の「この物語を読む前に」の中で、
「これからみなさんにお話しする『古事記物語』は、この日本の遠いむかしの話を書いた書物である『古事記』を少年少女のために、わかりやすくおもしろい物語として書きなおしたものです。」と書いています。
また、「なお、この物語の中には、いまの人びとが考えると、そんなことはない、これはうそだ、と思われるような不自然なできごとも出てきますが、それは、この『古事記』が、記録や語り伝えをもとにして、それを、事実として書くとともに、ときには物語りらしく文学的な表現を使って書いた作品、つまり文学作品であるからです。」とも書いています。

フッターイメージ