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室生犀星研究 目次
この「室生犀星研究」は、その第1輯(シュウ)が、室生犀星学会から昭和60年2月28日に発行されており、直近まで出版されています。内容としては、以下のようなカテゴリで掲載されています。
◆特集 室生犀星文学の原風土に関するもの。
◆室生犀星の人と作品に関する一般的研究。
◆「犀の眼」欄(犀星に関する著書の批評、紹介)
◆「星の広場」(犀星に関する気楽な文章) 「室生犀星研究」第2輯 募集要綱より
また、第29輯までは、「室生犀星事典」(葉山修平監修)の「室生犀星研究参考文献目録」でその内容が紹介されています。


「室生犀星研究」第1輯 昭和60年2月28日発行
詩と散文の間(阿部正路)
人魚詩社と「卓上噴水」(船登芳雄)
朔太郎と犀星(小関和弘)
立原道造と室生犀星(笠森 勇)
室生犀星の詩(太田 浩)
室生犀星にみる愛の宗教(竹内清己)
わが内なる室生犀星(葉山修平)

【犀の眼】
室生朝子他編「室生犀星文学年譜」(明治書院) (大森盛和)
船登芳雄「室生犀星論」(三弥井書店) (笠森 勇)

【星の広場】
蜩(チョウ)の丘(市川 清)
郷愁化した犀星文学(小池金太郎)
文学碑を訪ねて(山本一子)
犀星と、啄木と、湖処子と(上野明義)
犀星について思うこと(山本 楓)
「ふるさとは……」(福島 進)
犀星の本(菊池 喬)
室生犀星との出会い(市川鈴子)
幻の川・犀川(戸井策次)
犀星を偲ぶ会について(棚木一良)

「室生犀星研究」第2輯 昭和60年9月10日発行
特集 犀星文学の原風土
原風景としての「金沢」(笠森 勇)
犀星詩における”山”の座(竹内清己)
「幼年時代」における水(大森盛和)
魚眼の獲得(和庄 七)
虫 -「虫寺抄」の中から(木村洋子)
犀星文学の植物(村瀬真理子)
鼎談 あくなき美の真実の追求(神保光太郎、土橋治重、葉山修平)
詩誌「感情」と犀星(船登芳雄)
小説家・室生犀星Ⅰ(安宅夏夫)
詩「銀製の乞食」ノート(米倉 巌)
明治期の犀星句(小林しげと)
「性に眼覚める頃」論(小川原健太)
「あにいもうと」について(畔蒜歌子)

【犀の眼】
葉山修平「小説室生犀星」(冬樹社) (竹内清己)
富岡多恵子「室生犀星」(筑摩書房) (阿毛久芳)

【星の広場】
短い俳句(阿部正路)
米寿の夢(市川 清)
犀星文学との交差点で(須野原喜代子)
金沢-初回の感(市原鈴子)
「あにいもうと」について(瀬川佳子)
犀星の周辺(畑中秀邦)
「老いたるえびのうた」の雑感(香内信子)

「室生犀星研究」第3輯 昭和61年6月10日発行
室生犀星にみる言語表現とイメージ(奥野健男)
「生涯の垣根」考(阿毛久芳)
犀星文学と王朝説話(一)(三木サニア)
室生犀星と堀辰雄(笠森 勇)
犀星詩の周辺(乙骨明夫)
小説家・室生犀星Ⅱ(安宅夏夫)

【犀の眼】
石川現代文学の会編著『ふるさと文学探訪』(木村洋子)
安宅夏夫『愛の狩人 室生犀星』(大森盛和)

【星の広場】
鷲と河童と蛙(阿部正路)
軽井沢だより(市原鈴子)
邂逅の書(市川 清)
雪の山(森高和代)
「姫たちばな」雑感(石崎 摂)
犀星ゆかりの跡を巡りて(峰雄昱夫)

「室生犀星研究」第4輯 昭和62年4月20日発行
中期の自叙伝「弄獅子」について(遠城寺志麻)
田端時代の犀星句(小林しげと)
犀星初期リズム論の形成と展開(一)(宮本孝子)

新資料 室生犀星書簡(水芦光子)

「香炉を盗む」論(大里恭三郎)
「荻吹く歌」論(高瀬真理子)
山吹の変貌をめぐって(沢田繁春)
初期作品にみる女性像の形成(上)(小川原健太)
娼婦への愛の詩(三木サニア)

【犀の眼】
奥野健男編著『室生犀星評価の変遷』(槙林滉二)
小谷 恒著『迢空・犀星・辰雄』(坂本哲郎)

「樹蔭」所収の詩について(棚木一良)
未刊行俳句の発見(笠森 勇)

【星の広場】
朱の小箱(藤蔭道子)
童女(市川 清)
犀星詩に感じたこと(須野原喜代子)
「小景異情」の授業風景(戸井策次)
金沢と犀星と私(近藤早希子)

室生犀星学会事務局報告

「室生犀星研究」第5輯 昭和63年7月20日発行
室生犀星と山村暮鳥(和田義昭)
「荻吹く歌」における女性形象(たつみ都志)
室生犀星の戯曲(二瓶浩明)
「大導寺信輔の半生」と「弄獅子」(山敷和男)

【新資料】
室生犀星随筆拾遺(山内祥史)
室生犀星氏からの葉書(田中一男)
犀星の逸文とその周辺(和田義昭)

青い翼-室生犀星の「金沢」回帰(笠森 勇)
「蒼白き巣窟」論(澤 正宏)
「あにいもうと」論(須田久美)
初期作品にみる女性像の形成(中)(小川原健太)

【星の広場】
犀星の恋人(阿部正路)
あの坂・この道(笹野美枝)
本郷・一葉を偲んで(平野寿子)
写真展の縁(市川 清)
「動物詩集」と私(丹波麻弥)
「幼年時代」雑感(小林弘子)

室生犀星学会事務局報告
編集後記

「室生犀星研究」第6輯 平成元年12月20日発行
犀星文学の原風土(葉山修平)
室生犀星『抒情小曲集』の成立(佐藤伸宏)
室生犀星『がげろふの日記遺文』論(一色誠子)
十七音の閑寂趣味(小林しげと)
犀星文学における俳句(笠森 勇)
初期抒情詩に見られる犀星の詩魂(服部芳於)
「驢馬」の頃(島崎市誠)
堀辰雄と室生犀星(竹内清己)
初期作品にみられる女性像の形成(下)(小川原健太)

【犀の眼】
上坂信男著『室生犀星と王朝文学』(高瀬真理子)
大橋毅彦著「踊りつつ坂を上る人」(木村洋子)

【星の広場】
青き魚を釣る人(太田 浩)
十年前の誕生日(市川 清)
復讐という文字(須野原喜代子)
ふるさとは遠きにありて(小林弘子)
軽井沢から柳川へ(市原鈴子)
「結婚者の手記」を読んで(瀬川佳子)
室生犀星の文章(大森盛和)

室生犀星学会事務局報告
室生犀星学会会則(抄)
編集後記

「室生犀星研究」第7輯 平成3年10月15日発行
特集・初期作品論
未完の哀歌 犀星短歌(新井 章)
『寂しき都会』小考(杉浦 静)
『抒情小曲集』論(佐藤伸宏)
室生犀星『星より来れる者』瞥見(今西幹一)
詩集『青き魚を釣る人』論(澤 正宏)
『鳥雀集』の詩想(米倉 巌)
「幼年時代」の論(中西達治)
「性に眼覚める頃」(大里恭三郎)
「或る少女の死まで」論(三木サニア)
「或る少女の死まで」について(二瓶浩明)
「海の僧院」(船登芳雄)
「美しき氷河」(笠森 勇)
「結婚者の手記」論(小川原健太)
「愛猫抄」(石割 透)
「香炉を盗む」(高瀬真理子)
「幻影の都市」の世界(大橋毅彦)
「藍いろの女」(坂本哲郎)
「白い鴨」を中心に(竹内清己)

【犀の眼】
笠森 勇著『詩の華室生犀星と萩原朔太郎』(木村洋子)
久保忠夫著『室生犀星研究』(須田久美)

桧垣の御(上坂信男)
「舌を噛み切つた女 またはすて姫」(一色誠子)

【星の広場】
「少女栄え」を読んで(高塚芳枝)
『動物詩集』と私(丹波麻弥)
文学故歩に参加して(渡辺加代子)
四十年後(市川 清)

室生犀星学会事務局報告
室生犀星学会会則(抄)


「室生犀星研究」第8輯 平成4年5月30日発行
室生犀星と横光利一(上)(二瓶浩明)
室生犀星と中野重治(小林弘子)
戦中の犀星-小林秀雄との関連で(ゆりはじめ)
室生犀星と泉鏡花・徳田秋聾(笠森 勇)
犀星詩「銀製の乞食」の周圏(大橋毅彦)
犀星と北枝(小林しげと)

【星の広場】
「童話作家」としてのわだかまり(早川史香)
〈出世を望むな〉考(黒崎真美)
ギリシヤの菅谷先生のこと(岩田恵子)
「夏葱」について(大森盛和)

【犀の眼】
嘉香から犀星へ(山敷和男)
カマキリの鎌(連載1)(葉山修平)

室生犀星学会事務局報告
室生犀星学会会則(抄)

「室生犀星研究」第9輯 平成5年2月28日発行
小特集 晩年の小説 Ⅰ
室生犀星と謡曲(三篇)(上坂信男)
上昇するエロス(笠森 勇)
犀星と刀剣(高瀬真理子)
犀星短篇の文章構成(森田良行)
「幼年時代」から「愛猫抄」へ(大森盛和)
室生犀星「石獣」連作詩鑑賞(三木サニア)
「杏っ子」読後(細谷 博)
犀星の愛した”西洋女優”たち(山本 洋)
室生犀星・芥川龍之介・堀辰雄(源 高根)
山本暮鳥晩年の交流録(和田義昭)

【星の広場】
犀星と朔太郎のこと(米倉 巌)
北声会のこと(船登芳雄)
犀星六十四歳(坂本哲郎)
「近江子」(大里恭三郎)
犀星と金沢の庭(森高和代)
室生犀星の校歌(服部芳於)
心の師(蔵角利幸)
暮鳥詩碑(市川 清)
鴎外・重治・稲子(長谷川和子)
「神々のへど」から「兄いもうと」までを見る(須田久美)

【犀の眼】
カマキリの鎌(葉山修平)

室生犀星学会事務局報告
室生犀星学会会則(抄)

「室生犀星研究」第10輯 平成5年10月10日発行
小特集・「我が愛する詩人の伝記」Ⅰ
『我が愛する詩人の伝記』」(葉山修平)
高村光太郎 ー 聖人・光太郎(宮木孝子)
堀 辰雄 ー その愛の位置(竹内清己)
山村暮鳥 ー 未完の芸術的宗教家(新井美妃)
百田宗治(小川原健太)
千家元麿 ー 近親愛憎の詩人たち(高瀬真理子)
島崎藤村 ー 鈍重な白い牛(大室英爾)

「餓人傳」 ー 痴人の愛について(大森盛和)
室生犀星と謡曲(二篇)(上坂信男)
表棹影のこと(笠森 勇)
朔太郎『青猫』時代の書簡をめぐって(和田義昭)

【星の広場・犀の眼】
立原道造の「室生犀星論」について(阿毛久芳)
室生犀星と北原白秋のあいだ(森高和代)
星野晃一著『室生犀星 - 幽遠・哀惜の世界 -」(森 晴雄)
『山村暮鳥全集 第一巻』(戸塚隆子)
滝沢博夫著『評伝尾山篤二郎』について(安宅夏夫)
房総文芸選集『藤蔭道子集』(平岡敏夫)
房総文芸選集『泉紀子集』を読んで(出雲真奈夫)
房総文芸選集『荒川昤子集』を読む(水上あや)
房総文芸選集『大野茂男集』に寄せて(坂本哲郎)
葉山修平著『湖・蝶の女』
新資料紹介 小説「沙魚の世界」について(大橋毅彦)

室生犀星学会事務局報告
室生犀星学会会則(抄)

「室生犀星研究」第11輯 平成6年10月30日発行
小特集・「我が愛する詩人の伝記」Ⅱ
犀星と白秋(安宅夏夫)
萩原朔太郎(阿毛久芳)
立原道造(木村洋子)
津村信夫の見た室生犀星(笠森 勇)

「あにいもうと」「績あにいもうと」について(若林ふみ子)
「黄と灰色の問答」「文章病院」「蝶紋白」について(沢田繁春)
。渡りの女」の系譜‐生絹、筒井、そして冴野(戸塚隆子)
戦時下の犀星‐「甚吉」物を通して(船登芳雄)
室生犀星と『詩歌』(山田吉郎)
仏訳された犀星の詩(佐藤伸宏)
詩の復讐-犀星晩年の喪失感(上田正行)
尾山篤二郎に見られる自然調詠(服部芳於)
砕かれた渡米の夢‐暮鳥の「退職願」をめぐって(和田義昭)
「或る少女の死まで」について(荒井 均)
堀辰雄試論(I)(池田博昭)

【犀の眼】
佐久間保明・大橋毅彦編『佐藤春夫と室生犀星』(一色誠子)
ゆりはじめ著『疎開の思想』(大石規子)
葉山修平著『小説の方法』(ゆりはじめ)
藤蔭道子著『小説和泉式部抄』(竹内清己)
藤蔭道子著『小説和泉式部抄』(宮地佐一郎)
出雲真奈夫著『出雲真奈夫集』(大森盛和)

【星の広場】
二人の芸術家(菊地 弘)
「感情」を読む(平田好輝)
犀星と七(高瀬真理子)
全集三つ(島崎市誠)
犀星童話について(早川史香)
一冊のノート(市川 清)
犀星の童話(黒崎真美)
犀星の推薦者たち(林土岐男)
犀星の初期作品(石田恵子)
日記への興味(須田久美)
「死」を語ること(飯田祐子)
犀星と雑誌『女性』(山本 洋)

室生犀星学会事務局報告

「室生犀星研究」第12輯 平成7年5月30日発行
小特集 晩年の小説 Ⅰ
「黄ろい船」(笠森 勇)
「はるあはれ」の世界 幻化される性(中西達治)
「われはうたへどやぶれかぶれ」老醜の文学(船登芳雄)
「舌を噛み切った女」二、三〈すて〉をめぐる物語(二瓶浩明)

【犀の眼・星の広場】
室生犀星と泉鏡花 市井鬼ものへの一視点(秋山 稔)
「鮎吉・船吉・春吉」をめぐって(林 土岐男)
堀辰雄試論(Ⅱ)(池田博昭)
小林弘子著「明日を翔べ」未来に甦る「喪の作業」(若林ふみ子)
犀星の生母をめぐって 生家小畠家の立場から(宮崎夏子)
犀星未見の作品「晩冬初春」「花」について(高瀬真理子)
犀星雑感 秋の発表前後(稲垣広和)
犀川と犀星(服部芳於)
ある献呈本のこと(小川重明)
「犀星生母」小考(小林弘子)
充実した内容(船登芳雄)
ある門外漢の夢想(國生雅子)
多彩さに刺激されて(朝倉晴美)

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記


「室生犀星研究」第13輯 平成8年4月30日発行
小特集・詩の初発期の諸相
詩的オノマトペアの無法性(北川 透)
人魚詩社前夜ノート(和田義昭)
詩「室生犀星氏」における歩行のヴィジョン(大橋毅彦)
詩語「魚」をめぐって‐犀星・暮鳥・朔太郎(戸塚隆子)
「詩人」犀星の誕生-石川啄木や児玉花外との関わり(笠森 勇)

詩集『田舎の花』試論-深層化するりアーズムと散文への移行(宮本孝子)
路通と犀星-〈芭蕉裡記〉の一面(林土岐男)
犀星生母論の周辺(船登芳雄)
『大和路・信濃路』をめぐって-堀辰雄試論(Ⅴ)(池田博昭)

【星の広場・犀の眼】
北川透著『荻原朔太郎〈言語革命〉論』(澤 正宏)
「大正生命主義」と室生犀星(二瓶浩明)

「引用」について最近考えること(飯田祐子)
犀星と上田敏(朝倉晴美)

第二回室生犀星顕彰大野茂男賞発表

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記


「室生犀星研究」第14輯 平成8年12月25日発行
陰画としての田端文士村あるいは絡みつく蔓草の変奏空間
-短篇小説「猫族」からの視界(大橋毅彦)
萩原朔太郎・芭蕉の発見-室生犀星との論争をめぐって(山本康治)
詩人犀星の習作期をめぐって
-前田夕暮・北原白秋・若山牧水・尾山篤二郎等(笠森 勇)
「作文」を書くということ-「続 鮎吉 船吉 春吉」諭(米村みゆき)
『新らしい詩とその作り方』の周辺(林土岐男)
「性に眼覚める頃」論-果しない寂しい心(森 晴雄)
『青き魚を釣る人』論-青年の抒情(朝倉晴美)

【星の広場・犀の眼】
続犀星の生母をめぐって(宮崎夏子)
新資料犀星の発句一句(山敷和男)
『大原富枝全集』第一巻を読む(長谷川和子)

書評大森盛和『小説の位相』(大里恭三郎)
書評小川原健太『雪の中の遠い風景』(野口存彌)
書評葉山修平詩集『花と木魚』(藤蔭道子)

室生犀星学会事務局報告
室生犀星学会会則(抄)
編集誤記


「室生犀星研究」第15輯 平成9年6月1日発行
「異上の乞食」から「銀製の乞食」へ作(笠森 勇)
「魚と公園」論(今野 哲)
「密のあはれ」論(戸塚隆子)
『昨日いらつしつて下さい』「密のあはれ」を読む(葉山修平)

犀星文学のキーワード
燃える魚、金魚(森 晴雄)
「蛇」について(大森盛和)
象徴としての「魚」(池田博昭)
陶磁器(沢田繁春)
卵(豊本智恵)
杏(小川原健太)
金魚(東田康隆)

【星の広場・犀の眼】
『星より来たれる者』をめぐつて(児玉朝子)
『抒情小曲集』の装幀をめぐって(小川重明)
犀星若き日の自己投影「蝉」(小林弘子)
蒼白顔の女(高瀬真理子)

書評 雨宮テイコ詩集『夜の歌』『抒情調律師』評(大野杏子)
書評 森晴雄『川端康成「掌の小説」論-「心中」その他』(山田吉郎)
書評 平田好輝詩集『海は遠いものに』(甲田四郎)

第三回室生犀星顕彰大野茂男賞


「室生犀星研究」第16輯 平成9年11月1日発行
室生犀星「前橋詩篇」論(三木サニア)
「或る少女の死まで」論(森 晴雄)
「三人野女」論(一色誠子)
「告ぐるうた」の世界―-残像への執着(船登芳雄)
「異土の乞食」から「銀製の乞食」(下)(笠森 勇)
「魚と公園」論(下)へ(今野 哲)

犀星文学のキーワード
酒(米村みゆき)
川(服部芳於)
家(木村洋子)
金銭(大森盛和)
童子(藤陰道子

【星の広場・犀の眼】
信濃追分・油屋(忠田敏男)
金木犀の詩(大田さつき)
中野重治著『森鴎外その側面』もうち、「半日のこと」
「しげ女の文体」「鴎外と自然主義との関係の一面」を読んで(平田冨美子)

船登芳雄著『評伝室生犀星』(笠森 勇)
竹内清己『文学構造作品のコスモロジー』(小林幸夫)
池田博昭『堀辰雄試論』を読む(徳岡久生)
葉山修平著『わが一九四五年』の思想的位置(ゆりけじめ)


「室生犀星研究」第17輯 平成10年10月24日発行
犀星初期自伝小説の形成(今野 哲)
"文学者"という立身出世
-投稿雑誌から読む『性に目覚める頃』(米村みゆき)
小説を模索する犀星-昭和初頭のころ(笠森 勇)
犀星「脆の子」を読む(外村 彰)

犀星文学のキーワード
乞食(一色誠子)
掏摸(稲垣広和)
犬(中西達治)

追悼
単独者の広大な時空の主宰者-中村真一郎さん追悼(大岡 信)
わが青春の奥野健男-追悼に添えて(竹内清己)

【星の広場・犀の眼】
中野蔵轟の川星関係の書き入れについて(古江研也)
芥川の自殺と寛・犀星(山敷和男)
犀星と冠松次郎(森 勲夫)
犀星の初期俳句の魅力(朝倉晴美)
「竃馬寺前」考-戦時下における犀星の思い(佐藤敦子)

星野晃一著『室生犀星創作メモに見るその晩年』(本多 浩)
笠森勇著『犀星のいる風景』(船登芳雄)
阿毛久芳著『風呂で読む中原中也』(二木晴美)
ゆりはじめ著『戦争を知らない大人たちへ』(大石規子)
藤蔭道子著『桐の花・雪の日』(武田勝彦)
佐藤修短篇集『花野への旅』(北山修子・望月恭子)
出雲真奈夫著『少年たち』(大森盛和)

第四回室生犀星顕彰大野茂男賞


「室生犀星研究」第18輯 平成11年5月30日発行
芥川と堀辰雄-犀星の周辺をめぐって(佐藤泰正)
小説を模索する犀星(承前)I「復讐の文学」へ(笠森 勇)
犀星詩と朔太郎詩におけるくみどり〉のイメージ(一)
-抒情小曲詩をめぐって(三木サニア)
室生犀星の蝉の詩-大正期を中心として(坂本正博)
「杏つ子」小考-執着と諦念(槙林滉二)
抒悄詩「合掌」小考(服部芳於)
室生犀星と冠松次郎(安宅夏夫)
映画『兄いもうと』その他(林土岐男)
犀星「愛猫抄」を読む(外村 彰)
室生犀星「火の魚」論-生きる在りか(森 晴雄)
芥川龍之介における水のイメージ(池田博昭)

【星の広場・犀の眼】
犀星と未翁・南圃(蔵角利幸)
戦時下の犀星(佐藤敦子)
「蝶」について-犀星の影(大里恭三郎)

外国語による犀星文献(高瀬真理子)
『多田不二著作集詩篇』に寄せて(阿毛久芳)
『多田不二著作集』を読む(船登芳雄)
蔵角利幸著『加賀の俳人河合見風』(山根公)
二瓶浩明著 宮本輝『宿命のカタルシス』(戸塚隆子)
大野杏子詩集『泡沫』に寄せて(雨宮テイコ)
葉山修平・藤蔭道子編『緑蔭叢書-風・光・波・花-』(大森盛和)

第五回室生犀星顕彰大野茂男賞


「室生犀星研究」第19輯 平成11年9月30日発行
室生犀星と医王山(森勲夫)
雑誌「樹蔭」と掲載の犀星詩をめぐって(船登芳雄)
室生犀星と中野重治の天皇観をめぐって(小川重明)
「鞄」・「汽車で逢った女」論(一色誠子)
犀星・復讐の文学(笠森勇)
童話「鮎吉・船吉・春吉」の本文
‐求められる本文対校翻刻(森田良行)
『火の魚』あれこれ(林土岐男)

《資料紹介》
犀星のはがき(井口哲郎)

【星の広場・犀の眼】
軽井沢の犀星記念館(外村彰)
金沢訪問記(岩田恵子)
「西の廓」考(忠田敏男)
雨宝院の想い出(志賀新吾)
犀星のエロチシズム(武田康宏)
私の夢みる犀星(寺口雪也)
小説「杏つ子」に想う(森高和代)
秘められた歴史(高瀬真理子)
「山の動物」論のためのノート(黒崎真美)

学会会則
編集後記


「室生犀星研究」第20輯 平成12年6月1日発行
小特集 犀星と女性研究者
犀星詩と朔太郎詩における<みどり>のイメージ(二)
-朔太郎詩の<みどり>と草木イメージ(三木サニア)
少女の形象
-「或る少女の死まで」の少女だちと『虐げられし人々』のネルリ(戸塚隆子)
観察者、權九郎-「衝のながれ」をめぐって(一色誠子)
魚のモチーフに見る犀星の性意識
-「蜜のあはれ」から「脆の子」ヘ(高瀬真理子)

〈盗=視〉の中の「私」-『性に目覚める頃』論(伊藤 忠)

《資料紹介》
「表棹影日記」(笠森 勇)

【星の広場・犀の眼】
「室生犀星記念館」建設へ(笠森 勇)
夢の中に現実を追い求めて(小池金太郎)

田辺徹著『回想の室生犀星』(船登芳雄)
大橋毅彦著『室生犀星への/からの地平』(田中励儀)

第六回室生犀星顕彰大野茂男賞

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記


「室生犀星研究」第21輯 平成11年9月30日発行
新発見の日記にみる表棹影とその周辺-『性に目覚める頃』の犀星とお玉に触れて(小林弘子)
犀星「生涯の垣根」にみる「庭」像(外村 彰)
惣之助と犀星 -『わが愛する詩人の伝記』(五)を中心に(林土岐男)
若き詩人の群像 -『表棹影日記』から(笠森 勇)
『駿馬』の人達とその時代(山田雅男)
「陶古の女人」論-熱情の果(森 晴雄)

《資料紹介》
寒蝉亭と小畠貞一(宮崎夏子)

【星の広場・犀の眼】
犀星の朔太郎詩集跋文を読む(米倉 巌)
犀星句の切れ味(小林重人)
『芋堀藤五郎』(岩田恵子)
軽井沢における犀星資料展(遠藤千舟)
金沢の文豪バス(服部芳於)
ある出会い(市川 清)
『愛の詩集』余話(香内信子)
和田博文・大橋毅彦・真銅正宏・竹松良明・和田桂子『言語都市・上海1840~1945』(二瓶浩明)
傅馬義澄著『思索と抒情-近代詩文論-』(須田久美)
山敷和男著「芥川龍之介の芸術論」(水野 悟)
遡行の抒情-大野杏子詩集『弦月』の世界(山田吉郎)

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記


「室生犀星研究」第22輯 平成12年5月20日発行
犀星初期詩篇にみる《生命》の文化位相-二瓶浩明氏「『大正生命主義』と室生犀星」(「室生犀星研究」13輯)にふれて(竹内清未己)
室生犀星「結婚者の手記」考(児玉朝子)
「幼年時代」における二人の母(今野 哲)
「夕映えの男」論-"生きてゐる証拠"(森 晴雄)
コンプレックス脱出の犀星文学-小説における犀星文学の特質を中心に(劉 金挙)
闇に光る鬼の眼(庄司 肇)

【小特集「犀星ゆかりの文学者たち」金沢・犀星読書会】
大内白月
尾山篤二郎
多田不二
太田辰夫
江南文三
相川俊孝
島田清次郎
藤沢清造
広沢正之
窪川鶴次郎

【星の広場・犀の眼】
犀星の住んだ町にて(佐藤 泉)
庭稲(垣 輝美)
能「熊野」-室生犀星が心引かれた女性の典型(小林弘子)
深悼 室生犀星(志賀新吾)
富岡多恵子に寄せて(小寺俊江)
ジンナラ詩碑探訪記(ゆりはじめ)
本多浩著『室生犀星伝』(船登芳雄)
林土岐男著『犀星裸記』(岩田恵子)
森晴雄著『川端康成『掌の小説』論』(河野基樹)
室生犀星学会編『室生犀星の世界(上・下)』(星野晃一)
葉山修平編『我が愛する詩人の伝記にみる室生犀星』(水洞幸夫)
大森盛和・葉山修平編『犀星寸描』(秋山 稔)
渡辺勉著『メドゥーサの眼』(小川原健太)
出雲償奈夫著『黄金の芽』(宇尾房子)
葉山修平著『帽子と花束』(上・下)(島 友彦)
藤蔭道子掌篇集『桐の花・雪の日』(伊東 正)
藤蔭道子掌篇集『返り花』によせて(吉田 慈)

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記


「室生犀星研究」第23輯 平成13年10月30日発行
犀星の文学的出発点‐俳諧宗匠中野十逸との関係(蔵角利幸)
詩集『鶴』に反映したもの‐文学的自我再構築の希求(船登芳雄)
室生犀星の愛の詩‐『愛の詩集』と妻への愛をめぐって(三木サニア)
コンプレックス脱出の試み‐第一期の自伝三部作における脱出の努力(劉金挙)
「社会主義」の一系譜‐花外・犀星・重治(笠森 勇)
「つゆくさ」論‐"古径の眼"と"老童女"(森 晴雄)

【東京例会報告】
「逮捕の前」(木村洋子)
「遠めがねの春」論‐乳房じんじんの女(小川原健太)
「名もなき女」(岩田恵子)
「山も人も黙す」覚書‐原初(太古)への旅(沢田繁春)
「はるあはれ」‐鏡の文学空間(林百合花)
詩集『鶴』の作品世界(島田倫子)
作品文化綸の試み‐『鶴』をめぐって(中川まどか)

【星の広場・犀の眼】
螽期頌(傳馬義澄)
富岡多恵子の犀星(長谷川和子)
「轟寺抄」について(阿毛久芳)
一つの「妄想」(稲垣広和)
犀星作品と近江(外村 彰)
詩との出会い(服部芳於)
灯火(中津紋子)
母の死(市川 清)
母恋いこそ…(出雲真奈夫)
耳と目と手-詩と身体感覚(児玉朝子)
犀星の歌集批評-ニチレンノウタミナカガヤク(山田吉郎)
「流離」(『抒情小曲集』)雑感(米倉 巌)
小説と「本」の芸術性-室生犀星と栃折久美子をめぐって(退藤千舟)
山内祚史著『日本現代文学考』(河野基樹)
河野基樹著『近代日本文学思潮史の研究』(森本 平)
小林弘子著『加賀宝生 花の舞』紹介(船登芳雄)
菊地美世著『満月祭』を読んで(加養嘉雄)
染谷守亮著『わが麗しのサブリナ』l中年男の悲哀とロマンシズム(風野涼一)
吉田輝雄著『花車千住宿牛田耕地』を読んで(浅見 実)

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記


「室生犀星研究」第24輯 平成14年5月30日発行
冬の筧-一茶と犀星(小林重人)
「コンプレックス」から「自己実現」まで-自伝的作品を中心に心理学の角度から(劉 金挙)
「忘春詩集」の世界-犀星と佐藤惣之介・佐藤春夫と(笠森 勇)
「室生犀星全詩集」における詩業総括をめぐって(船登芳雄)
犀星の甥小畠貞一の生涯と作品(森 勲夫)
赤倉勇次郎と犀星(林土岐男)

【星の広場・犀の眼】
芥川晩年の詩一篇(山敷和男)
「三本の鉤」-魚族の習性を熟知(大森盛和)
石井冴子著『万華鏡』を読んで(泉 紀子)
梶杏子著『遠くなるヒロシマ』(東田康隆)
青木紀久子著『真紀子』(越智禧子)

第八回室生犀星顕彰大野茂男賞

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記


「室生犀星研究」第25輯 平成14年10月20日発行
「切ない人論」-"貧窮"と"贈物"(森 晴雄)
「むらぎも」断章-中野重治と案生犀星(笠森 勇)

【東京例会報告】
「考へる鬼」(須田久美)
「朝顔」(岩田恵子)
「鵜」について(木村洋子)

【星の広場・犀の眼】
室生犀星記念館紹介(船登芳雄)
犀星と春夫(沢田繁晴)
犀星の本(佐藤 泉)
個人研究会の盛行と室生犀星学会(二瓶浩明)
犀星清躬と室生犀星(外村彰)
森晴雄著『遠い陽射し 淡樹と十二の掌篇』(河野基樹)
中西キヨ子『夕空晴れて』(稲垣輝美)
荒巻のり子『赤い花』(青木紀久子)

アンケート

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記

「室生犀星研究」第26輯 平成15年10月1日発行
犀星のザボン-<とらえがたき>ものから<しつかり抱>くものへ(宮崎真素美)
「室生犀星」を望見する(室 弥太郎)
女ひとをめぐる「思惟の草叢」-犀星また再びの「発動期」(河野基樹)
コンプレックス脱出への持続的試み-「結婚者の手記」における「嫉妬」を中心に(劉 金挙)
「わが草の記」をめぐって(米岡幹夫)
中野重治の見た犀星、犀星の見た中野重治(笠森 勇)
小出貞一のノートなど-『初餐四十四』『山海詩抄』刊行をめぐって(森 勲夫)
加賀と京を結んだ雅の世界-加賀の俳人河合見風と冷泉家(蔵角利幸)

【新資料】室生犀星記念館「山根義雄宛犀星書簡について」

【星の広場・犀の眼】
中島正之氏の思い出(横山方子)
犀星落第考(船登芳雄)
待ちに待った『表棹影作品集』(小林弘子)
森晴雄著『川端康成「掌の小説」論-「雨傘」その他』(山田吉郎)
柳橋孝『あとには虫の声しげく』(中西キヨ子)
泉紀子著『りり子の場合』(水上あや)
吉田慈平著『遠い声遠い空』(新美守弘)

第九回室生犀星顕彰大野茂男賞

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記

「室生犀星研究」第27輯 平成16年5月10日発行
犀星の「センチメンタリズム」-「或る少女の死まで」をめぐって(笠森 勇)
龍之介と犀星との友情について(劉 金挙)
大森馬込の女ひと-小さな冷たい水の雫(河野基樹)
【東京例会報告】
室生犀星「少女栄え」論(森 晴雄)
末野女」論(岩田恵子)
「消えたひとみ」について(木村洋子)

会長と顧問の人々を偲ぶ(葉山修平)

【星の広場・犀の眼】
「冬」・犀星文学の原風景-差別される者への視線(小林弘子)
「おらんだとけいとが」考(黒崎真美)
「ふるさとは……」坂本哲郎
犀星と大原富枝(長谷川和子)
義姉チエへの書簡(船登芳雄)
藤蔭道子著『風景のなかで』(梶 葉子)
葉山修平著『薔薇とペルソナ-小説三島由紀夫』(高寺康仁)
葉山修平著『小説芥川龍之介』を読む(金子昌夫、別所真紀子)
葉山修平著『犬を連れた奥さん』(星野晃一、高橋文二)

第十回室生犀星顕彰大野茂男賞

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記

「室生犀星研究」第28輯 平成17年5月10日発行
愛する、と言ってみることも 室生犀星/生誕百年の堀辰雄(竹内清己)
犀星と伊藤信吉(船登芳雄)
何か犀星を変えたか 『童笛を吹けども』が証す小学時代(蔵角利幸)
明治末期の金沢俳壇事情 俳人室生犀星を育んだもの(笠森 勇)
「鞄(ボストンバッグ)」考(藤蔭道子)
「一冊のバイブル」論 その読みと三つのキーワード(前)(稲垣広和)
軽井沢の犀星と青年詩人たち 津村信夫(河野植樹)
犀星の前衛性 作品『渚』の視点から(米岡幹夫)
「黄ろい船」論(矢野耕三)
「性に眼覚める頃」水の象徴空間(松川秀人)
〈笛〉をめぐる作品群(一)「龍の笛」「笛を合す人」の考察(黒崎真美)
犀星の詩から小説への転進に見る立身出世主義(劉 金挙)
小学校出の文豪・室生犀星の偉業犀星文学の原風景 室生犀星記念館誕生余録(北村徹雄)
犀星とその周辺 田辺孝次の手記「我が生涯」より(田辺 徹)

【犀の眼・星の広場】
犀星作詞の金沢高師校歌(宮崎夏子)
朝子さんのこと(林 土岐男)
「蜜のあはれ」(早川雄一)
その時・室生犀星の政治感覚(ゆりはじめ)
中津攸子著『風の丘』(秋山朗子)
伊東正著『夢をみる』を読んで(浅見 実)
坂口延子著『月と花』を読んで(片岡清美)
葉山修平・藤蔭道子編『緑蔭叢書・雪」(大森盛和)
須田久美「青年期の金子洋文―茅原華山、武者小路実篤からの訣別」について(山下若菜)

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記

「室生犀星研究」第29輯 平成18年10月20日発行
『青い猿』論 室生犀星と芥川龍之介(二瓶浩明)
「大陸の琴」を読む(笠森 勇)
「野に臥す者」(岩田恵子)
女性心理との〈交際〉室生犀星「幾代の場合」論(能地克宜)
室生犀星「鞄(ボストン・バック)」論 "激情"と"心の支え"(森 晴雄)
「一冊のバイブル」論 その読みと三つのキーワード(後)(稲垣広和)
室生犀星と〈京都〉 庭園観を中心に(外村 彰)
昭和十年代前半の室生犀星と佐藤春夫 文学賞をめぐる関わりから(齋藤 勝)
犀星の校歌作詞(嶋田亜砂子)
軽井沢の犀星と青年詩人たち2 立原道造(河野基樹)
新資料小説「妖気」、詩「春と氷」ほか一篇(外村 彰)

【犀の眼・星の広場】
作品の文面について思うこと(森田良行)
一枚の名刺から(矢野耕一)
『壕の中』について 創作の方法を中心に(大森盛和)
高瀬真理子著『室生犀星研究』を読む(船登芳雄)
澤田繁晴著『輪舞』 文学・美術散策(高比良直美)
笠森勇著『蟹シャボテンの花―中野重治と室生犀星』(島崎市誠)
梶杏子著『母の背中』(藤蔭道子)
佐藤泉作品集『風とともに』を読んで(中西キヨ子)
福島遊著『玄じいさんのいろり噺』を読んで(野上志乃)
葉山修平著『パパス氏』のおおいなる語らい(吉田慈平)
葉山修平著『パパス氏』本当の意味での教養小説(ゆりはじめ)

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記

「室生犀星研究」第30輯 平成19年10月20日発行
梶井基次郎と室生犀星 一瞬の感応(森 晴雄)
「かげろうの日記遺文」再読 その評価をめぐって(笠森 勇)
軽井沢の犀星と青年詩人たち 3 堀 辰雄(河野基樹)
犀星における「娼婦愛」
「美しい氷河」と「蒼白き巣窟」を例として(劉 金挙)
室生犀星『舌を噛み切った女』論
「清艶」と「荒くれ」の真価(西尾まゆ子)
距離の魔術 「上野」連作における汽車の位置(松川秀人)
新資料 小説「偶然の秘密」、書信(俳句) (外村 彰)

【犀の眼・星の広場】
赤倉家の人々(林 土岐男)
『抒情小曲集』自筆草稿の由来(船登芳雄)
浄化作用あるいは川端康成の「天」(澤田繁晴)
伊藤人誉著『馬込の家 室生犀星断章』(外村 彰)
稲垣輝美著『十二の花ばな』(田中章喜)
葉山修平著『美の使徒』(吉田慈平)

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記

「室生犀星研究」第31輯 平成20年9月30日発行
天徳院寺領 寒蝉亭のその後(蔵角利幸)
内村暮鳥の伝導説教について 「祈祷」をめぐって(久林純子)
満州に立つ女性たち 1930年代通俗小説の底流(諸岡知徳)
犀星文学における「死の体験」の働き(劉 金挙)
<くろがねの扉>を開く室生犀星
 <市井鬼>生成の場としての『鐵集』時代(能地克宜)
陪審する詩人
 室生犀星「消えたひとみ」「愛猫日記」と佐藤春夫「女人焚死」(齋藤 勝)
《笛》をめぐる作品群(2)
 《笛》に込めた思い、「篳篥師用光」「笛吹く人」(黒崎真美)
室生犀星「帆の世界」論 瞬刻の秘境(森 晴雄)
「萩の帖」論 「如何に兄妹の近親相姦を回避するか」「正統と卑賤」(岩田恵子)
室生犀星「一冊のバイブル」論(上) 聖書・無視、そして汽車の女(松川秀人)
「わが草の記」に見る犀星の晩年 <庭師>犀星の「極寂」への思い(笠森 勇)
室生犀星『舌を噛み切った女』論
「清艶」と「荒くれ」の真価(下)(西尾まゆ子)
軽井沢の犀星と青年詩人たち 4 福永武彦・中村真一郎(河野基樹)
新資料 犀星原作「あにいもうと」から 金子洋文脚色・演出「兄いもうと」へ(須田久美)
新資料 詩「ピーター・パン」、短歌、俳句、序文ほか(外村 彰)

【犀の眼・星の広場】
犀星と猫 いまどこの書店でも簡単に犀星に会える(田辺 徹)
昭和十年代、犀星・朔太郎と陰の女性(船登芳雄)
犀星の故郷、そして終の住まいへ(市川秀和)
軽井沢の思い出(三木サニア)
『萩のもんかきや』後日談(林 土岐男)
木戸逸郎さんをしのんで(小林弘子)
「幸崎伊次郎の生涯」(山田四郎)
犀星俳句の興趣(外村 彰)


室生犀星学会会則(抄)
編集誤記

「室生犀星研究」第32輯 平成21年11月10日発行
『幼年時代』のフィクショナリゼーション(渡部麻実)
童話「虹おとめ」考(黒崎真美)
室生犀星「貴族」の背景 旧藩主前田家の女主・老夫人をめぐって(岩田恵子)
室生犀星における「終の住まいと庭」(市川秀和)
犀星文学におけるコンプレックス 脱出努力の形象としての魚
 第一の沈滞期の創作を中心にして(劉 金 挙)
「自分の本道」犀星がトルストイから得たもの(笠森 勇)
犀星ゆかりの多田不二と詩誌「帆船」(船登芳雄)
小畠生種の富山県在勤時代(森 勲夫)

【犀の眼・星の広場】
翡翠と犀星(林 土岐男)
小畠貞一の見た若き日の犀星(森 勲夫)
短編「浅尾」 底辺の人々に注がれた犀星の目(小林弘子)
ドラマ「火の魚」について(中嶋展子)
星野晃一著『室生犀星』(船登芳雄)
三木サニア著 『辻邦生-人と文学』を読んで(津田繁晴)
笠森勇著『犀星と周辺の文学者』を読む(服部芳於)
外村彰他編『ひたむきな人々I近代小説の情熱家たち』(笠森 勇)
須田久美著「金子洋文と『種蒔く人』 文学・思想・秋田」(長谷川明)
河野基樹著『文人の社会科学 守節と転向をめぐる精神史』(須田久美)
室生犀星学会定例研究会(東京地区・金沢地区)

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記

「室生犀星研究」第33輯 平成22年10月15日発行
山村暮鳥と花岡謙二(和田義昭)
犀星「名園の焼跡」考 訪問者と秘密と(外村 彰)
犀星と伊豆(飯田紀久男)
犀星随筆に見る養母の実像(笠森 勇)

【犀の眼・星の広場】
「性に眼覚める頃」原稿など(本多 浩)
室生朝子氏とのご縁(帆苅宏典)
「医王山」 犀星にとっての愛山(岩田恵子)
『カトレア』誌のことども(林 土岐男)
犀星と賢治を繋ぐ糸(近藤加津)
サイレント映画田中絹代「伊豆の踊子」(ゆりはじめ)
詩『峡盗詩伝』について(森 晴雄)
ドラマ『後の日』(「妖しき文豪会談」)のこと(中嶋展子)
人心の機微 「川蝦」を読んで(澤田繁晴)
萩原朔太郎の最晩年(船登芳雄)
藤蔭道子著『夜顔日記』を読んで(新美守弘)
葉山修平著 戯曲『真間の手児奈』 待たれる上演(大森盛和)

室生犀星学会会則(抄)
編集誤記

「室生犀星研究」第34輯 平成23年10月15日発行
再論犀星生母考(船登芳雄)
犀星庭と生きもの小説考‐五つの短篇から(外村 彰)
室生犀星と村田艶-室生犀星の村田艶宛葉書をめぐって(森 勲夫)
小説「山吹」の考察‐(黒崎真美)
犀星の「魚」、その創作の秘密を探る(澤田繁晴)
-小説「寂しき魚」、詩編「魚」を読んで
「魚」「みみず」への想い(笠森 勇)
-犀星は北村透谷を読んでいたか
魚に寄託された犀星のコンプレックス脱出意欲(劉 金挙)
-「薛録時魚服証仙」「夢応の鯉魚」「魚になった興義」比較の角度から

【星の広場・犀の眼】
追悼 本多浩先生を憶う(星野晃一)
追悼 堀多恵子さんの思い出(田辺 徹)
持明院の「妙蓮」-「一茎二花の話』(岩田恵子)
室生犀星「乙女抄」-少女の「空想」と「実感」(中嶋展子)
小説「お川師」をめぐって(森 勲夫)
室生犀星と哈爾浜(高松正明)
間島康子詩集「ねう」(大森盛和)
森勲夫著『詩魔に憑かれて』(笠森 勇)

室生犀星学会会則(抄)
室生犀星学会役員
編集後記

「室生犀星研究」第35輯 平成24年11月20日発行
「犀星往生」-俳人小松砂丘が描く犀星の一生(蔵角利幸)
室生犀星『告ぐるうた』論-もの書く女たち(一色誠子)
室生犀星「汽車で逢った女」-仕合せな一夜(森 晴雄)
「蛾」-方法と表現を中心として(近藤加津)
「古城下町へ」論(黒崎真美)
「『蜜のあはれ』の続編」を読む-室生犀星「水の中」(米山大樹)
室生犀星「浅尾」と加賀騒動-目と目で通じ合う(須田久美)
「戦死」に読む犀星の戦争観(小川原健太)
犀星における仏教の影響及びその意義(劉 金挙)

東京例会報告
「九谷庄三」について(木村洋子)

【星の広場・犀の眼】
未公開の犀星書簡のなかから(田辺徹)
評伝の難儀さについて(安宅夏夫)
友人の死(林土岐男)
犀星雑感(米岡幹夫)
師匠と弟子犀星に間違われた話(稲垣広和)
『室生犀星文学年譜』と私
-震災を契機に(能地克宜)
犀星との出会い(三木サニア)
犀星作詞・朔太郎作曲「野火」(飯田紀久男)
森晴雄苫『川端康成「掌の小説」論
-「有難う」その他』(中嶋展子)
足立直子・金沢芝・田村修了外村彰・橋本正志・
渡逞浩史編『芥川と犀星』(三上聡太)
中嶋展子著『川端文学の「をさなごころ」
と「むすめごころ」-昭和八年を中心に-』(高比良直美)
室生犀星文学アルバム
『切なき思いひを愛す』(船登芳雄)
葉山修平著『女優志願』(吉田慈平)
葉山修平著『わが酒の記』(新美守弘)
竹内清己著『臨床の知としての文学』
『旅の日本文学-人生から文学へ・文学から人生へ-(馬渡憲三郎)
外村彰著『犀星文学いのちの呼応』
-庭といきもの-(大森盛和)

室生犀星学会会則(抄)
室生犀星学会役員
編集後記

「室生犀星研究」第36輯 平成25年11月発行
室生犀星「火の魚」論(米山大樹)
-「わたくし」の言葉を引き入れること
室生犀星「笛を合す人」(近藤加津)
-芸術家の内的世界の可視的な表現
「みづうみ」論―幻想世界に描かれたもの(黒崎真美)
室生犀星「芋掘藤五郎」(長谷川良明)
「木」から見る犀星の向上意欲(劉 金挙)
尾山篤二郎と室生犀星
-「短歌」と「詩」をめぐって(笠森 勇)
室生犀星の抒情小曲-その謎と魅力(服部芳於)
悼詩「ボンタン」とその背景(船登芳雄)
-岩波文庫版「室生犀星詩集」を通して

【星の広場・犀の眼】
星の広場・犀の眼
室生犀星「魚介」-幽遠無類の世界(中嶋展子)
世界人芭蕉(渾田繁晴)
わずかに訊いたこと(林土岐男)
宮崎夏子さんをしのぶ(森 勲夫)
九里順子著「室生犀星の詩法」を読む(船登芳雄)
犀星愛読者の恰好の道しるべ(小林弘子)
-笠森勇著「犀星の小説一〇〇編」
劉金挙著「自己実現・超越の室生犀星文学」(笠森 勇)
深田繁晴著「炎舞」-三つ子の魂(間島康子)

室生犀星学会会則(抄)
室生犀星学会役員
編集後記

「室生犀星研究」第37輯 平成26年11月1日発行
〈自己を語ること〉=〈虚構を語ること〉に目覚める頃(能地克宜)
-室生犀星『性に目覚める頃』刊行前後
室生犀星「人魚使ひ」論(森 晴雄)
-小川未明「赤い蝋燭と人魚」に触れつつ
室生犀星「朝顔」論(米山大樹)
-「小説」からの逸脱と〈老い〉の再編成ヘ
室生犀星「馬守真」(長谷川良明)
-妓生と二人の陶工の物語
室生犀星「帆の世界」論(小川原健太)
-女のはだかを覗くとなにが見えるか
「後の日の童子」小考(上)豹太郎の追悼(黒崎真美)
犀星文学における「杏」の象徴的意議とその働き(劉 金挙)
文学衣象の舞台としての〈軽井沢〉の誕生(杉淵洋一)
-室生犀星と有島武郎による言説の比較から
隠す文豪犀星と鴎外(安宅夏夫)

【星の広場・犀の眼】
室生犀星「友情の吟爾浜」-ロシア人・ワシリイとの友情(中嶋展子)
一日もの言はず(林土岐男)
室生犀星と高祖保(外村 彰)
犀星の結婚日付探索(船登芳雄)
魚眼洞の夜は更けて(近藤加津)
犀星の恩返し(蔵角利幸)
虹の梯-広瀬雄-犀星・辰雄・龍之介・道造-(飯田紀久男)
犀星の父は医者だった?(今野 哲)
『キネマ旬報』掲載の犀星の詩一編と短文(須田久美)
犀星を解く三つのキーワード(澤田繁晴)
澤田繁晴著 川端康成「末期の眼」の登場者『眼の人々』(安宅夏夫)
新美守弘著『葉山修平にみる文学世界』(大森盛和)

室生犀星学会会則(抄)
室生犀星学会役員
編集後記

「室生犀星研究」第38輯 平成27年11月20日発行
「後の日の童子」小考(下)(黒崎真美)
-母語いとしての「後の日の童子」
絶望的嘆息ということ(笠森 勇)
-犀星・堀田善衛・中野重治
「一冊のバイブル」小考(小林弘子)
-「苦しみあがきし日の償ひに」
「虫寺抄」小考(服部芳於)
小説「山河老ゆる」をめぐって(森 勲夫)
-田舎暮らしの安らぎと不安
中国大陸における犀星文学の受容と研究について(劉 金挙)
検証 室生犀星年譜(船登芳雄)

【星の広場・犀の眼】
室生犀星「緑色の日記」「続緑色の日記」-戦争軽井沢庭-(中嶋展子)
金沢出身の名医たち(岩田恵子)
手紙(金山嘉城)
多彩な交流-星野晃一・多田嘩代編『多田不二来簡集』-(笠森 勇)
笠森勇著『犀星・篤二郎・棹影-明治末、大正期の金沢文壇』(森 勲夫)

室生犀星学会会則(抄)
室生犀星学会役員
編集後記

フッターイメージ