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「兄いもうと」紹介

「兄いもうと」のドラマ化
犀星のベストセラー小説「あにいもうと」が大泉洋&宮﨑あおいでドラマ化されTBS系列で、6月25日(月)20:00~22:00で放送されます
http://www.tbs.co.jp/aniimouto/
これまでも「あにいもうと」は3度映画化され、舞台公演としても数多く公開されています。
書籍としては、初版が昭和10年1月28日に「神々のへど」として山本書店から出版されましたが、その後「兄いもうと」に改題され、普及版、廉価版、決定版と数多くの版、刷が出版されています。

映画 「あに・いもうと」DVD
(第2回目となる映画化)
昭和28年公開、平成17年出版
中国語字幕版
監督 成瀬巳喜男
配役 もん 京マチ子
   伊之 森雅之

新橋演舞場「十二月 新派」大合同パンフレット
昭和29年12月7日発行
十二月興行の昼の部第二として「兄いもうと」が上演されており、その内容が写真付きで紹介されています。
兄 伊之は、伊志井 寛、妹 おもんは、水谷八重子が演じています。また、室生犀星の「『あに・いもうと』について」が掲載されています。以下がその全文です。

「あに・いもうと」について 室生犀星
 作家といふものは思ひがけない作品が、世評にのぼり好調をおびる時がある。この「あにいもうと」の場合も、作者はそれほどでもない作品だったのに、映画演劇に上演されたりしていて、作者の私に面映ゆい気持を経験させてゐる。「あにいもうと」にある兄妹の愛情といふものが瞬間的には人間としての嫉妬や、にくしみをも交へてもゐるところに、やみがたい人間の悲しみもあるわけである。兄の伊之のやくざな生活の立直りも、妹へのおもひやりも少しづっではあるが、人間の良質を築かうとしてゐる。妹もんのひたむきな熱情が最後に盛り返してくるところは、女性といふものの凄まじさが、決して、うはべだけでは見破られないものであることを、作者はねらって見たものである。
 どれだけよごれた生活の中でも、人間にはすくひがある筈である。「あにいもうと」にあるすくひが世評を浴びていることで、私はつねに作者としてがうあらねばならないと思ふのだが、何時もすくひを突破してゐる作者としては益々面映ゆいものがあり、世評に数へられるところが多いと云ってもよいのである。

TBSテレビ 東芝日曜劇場 第821回「あにいもうと」決定稿(台本)
昭和47年8月26,27日撮影、9月3日放映
室生犀星 原作 山田洋次 脚本
<配役>
伊之助 渥美 清
も ん 倍賞千恵子
との豪華な配役になっています。

その下は、実際にTBSテレビで放映されたものを「TBS日曜劇場傑作選」としてDVD化したものです。
あらすじとして、
「伊之助(渥美清)と、もん(倍賞千恵子)は仲の良い兄妹だったが、もんが男に捨てられて帰ってきて以来、兄妹喧嘩が絶えなかった。もんは家を出て水商売をはじめ、伊之助はもんをかばうために悪態をつく。そんなある日、かつて、もんを捨てた男が謝りたいと訪ねてきて…」と紹介されています。

新橋演舞場上演台本「兄いもうと」
昭和51年5月
室生犀星原作 金子洋文脚色・演出
この台本は「伊之」役が実際に使っていたもののようで、セリフの書き込みなどがあります。
残念ながら、配役については記載がないため、今後調べてみたいと思います。

昭和51年に監督 今井 正、脚本 水木洋子で制作された映画「あにいもうと」のパンフレット
(第3回目となる映画化)
<キャスト>
伊之助 草刈正雄
も ん 秋吉久美子

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