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昭和19~21年までに出版された著書

余花
短篇小説・随筆集

余花
昭南書房刊
昭和19年3月20日発行 四六判 カバー
装幀 著者
国立国会図書館デジタルコレクション http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1134488
参考価格 4,000 ~ 6,000 (カバー欠け2,000 ~ 3,000)
入手困難度 ★★★
鮮やかな朱色の本、カバー装です。
奥附には、初版5000部との記載があり、発行部数が多いため比較的入手は容易です。
また、奥附の記載が、昭和19年3月20日発行、印刷は昭和18年3月15日となっており、印刷の日付の誤りのように思われます。
余花(初版)カバー *1
余花(初版)本
余花(初版)奥附

先日、白カバーの異装本をインターネット古書店で見つけて購入しました。本来は、鮮やかな朱色の本、カバー装ですが、届いた本のカバーは見事に白く、日焼けで色落ちしたのではないかと思い確認してみましたが、折り返しやり面も白色で、当初から白色だったようです。紙質も悪く、比較的薄いようです。
他の、白い函と同様に印刷所で、朱色の紙が足りなくなくなり同じ版下を使い、汎用の白い紙を利用してカバーを作成したというようなことだと思われます。ちょっと丈が短く、本の朱色がのぞいています。

余花(初版)異装本白カバー
余花(初版)異装本白カバ―全体

狩衣(余花の改題、別版)
余花の改題、別版(背表紙には室生犀星小説集との記載)

狩衣(余花の改題、別版)
玄文社刊
昭和23年1月10日発行 B6判 カバー
装幀 著者
参考価格 3,000 ~ 4,000
入手困難度 ★★★

狩衣(初版)表紙
狩衣(初版)裏表紙
狩衣(初版)奥附

山吹
長篇小説

山吹
全国書房刊
昭和20年10月30日発行 B6判
参考価格 2,000 ~ 3,000
入手困難度 ★★
奥附には、(初版)4,000部の記載があります。また入手した2冊ともに価格訂正紙が貼られています。
山吹(初版)表紙
山吹(初版)裏表紙
山吹(初版)奥附

信濃山中
短篇小説集

信濃山中
全国書房刊
昭和21年1月20日発行 B6判
参考価格 1,000 ~ 2,000
入手困難度 ★★
紙表紙のため、なかなか状態の良いものは少ないようです。写影は、元パラ付きの極美品です。既に60年以上も経っているとは思えない状態です。
信濃山中(初版)表紙*2
信濃山中(初版)裏表紙
信濃山中(初版)奥附

信濃山中(特装版)
全国書房刊
昭和21年1月20日発行 B6判
参考価格 5,000 ~ 6,000
入手困難度 ★★★★
信濃山中の特装版です。表紙には挿絵も入りオリジナル初版に比べて良い印象となっています。
奥附は、通常版と基本的に同じですが、売価(定価)のところに「定価 金参拾圓(30円)」との紙が貼られていました。通常版は八圓(8円)、あるいは同様に紙で壱弐圓(12円)に訂正されたものがありますが、比較すると3倍以上の価格ということになります。
また、表紙、遊び紙など紙質にも違いがあり、この本の方が上質の紙が使われています。奥附には記載はありませんが、異装本というよりも特装本(豪華本)との意味合いのようです。そのため、以前は異装本と記載していましたが、今は特装版と記載しています。
さらに2冊目をヤフオクで落札しました。こちらには裏表紙に「一割加算」とのゴム印はありませんでした。なんと、その後3冊目をヤフオクで、4冊目をインターネット古書店で購入しました。相当数市場に流通しているようです。(2020年1月11日)
信濃山中特装版(初版)表紙 *1,2
信濃山中特装版(初版)裏表紙
信濃山中特装版(初版)奥附

左の写真は、奥附の価格の表示で、左の「売価八圓(8円)」はオリジナル(印刷)されたもので、通常版も特装版も同じで、その上に価格訂正紙が貼られています。通常版には、「売価壱弐圓(12円)」が貼られたものもありますが、特装版は入手した4冊とも2枚の訂正紙が重ねて張られています。(写真中、右)
特装版の裏表紙には印刷で30.00円との表記があり、本体は共通で、表紙のみが貼り替えられているようです。

山ざと集
随筆集

山ざと集 日本叢書26
昭南書房刊
昭和21年2月20日発行 B6判
参考価格 1,000 ~ 2,000
入手困難度 ★★

山ざと集(初版)表紙*2
山ざと集(初版)裏表紙
山ざと集(初版)奥附


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