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なんと、直近で3冊目となる詩集「鳥雀集」(第一書房刊、昭和5年6月15日発行)の函の意匠が異なる異装本をメルカリで見つけて入手しました。 犀星の書籍を集め初めて50年近くになりますが、この異装本を初めて見つけてヤフオクで入手したのが、2024年の8月、その後メルカリで11月に2冊目、そして12月に3冊目をメルカリで見つけて購入しました。さすがに3冊目は必要か悩みましたが、何かしらの予感があり、購入することにしました。 受け取って驚きがありました。 なんと函の中から取り出した本にカバーが掛かっていたのです。 これまで、標準本も今回の異装本の前2冊にもカバー附きはありませんでした。また、書誌等にも、その記録はありません。 なぜ、と思ってそのカバーを確認したところ、その謎が直ぐに解けました。カバーに「¥1.00」との記載があり、改装廉価版のカバーであることが解りました。 以前、異装本に関して以下のような内容をここで報告させていただきましたが、改めてその書影を見直したところ異装本の函ではなく、この改装廉価版のカバーであることが判りました。 「ちなみに、室生犀星記念館には、この異装本が所蔵されているようです。2018年11月10日~2019年2月24日に開催された企画展「犀星の詩集」で配布された室生犀星記念館企画展ガイドペーパーには、この「鳥雀集」が紹介されており(p.1最下部)、そこにはこの異装本と同様の書影が掲載されています。」
実は、この改装廉価版のカバーも今回初めて入手できたもので、これまで入手していた改装廉価版はカバー欠けでしたので、今回初めて確認することができました。 この異装本に関して、どのような理由で作られたのか、どのような方法で販売されたのかは不明ですが、この本の出版社である「第一書房」が昭和4年11月25日に出版した「室生犀星詩集」でも同様の意匠の異装本を確認しています。 |
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詩集「鳥雀集」異装本 函

詩集「鳥雀集」改装廉価版カバー
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