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最終更新日 2017年11月12日


室生犀星の著書を探すならここから【50音順】
「日本美論」の再版を掲載 2017/2/18
文豪とアルケミストに「室生犀星」登場 2017/7/15
動物詩集」の謎の頁を更新 2017/1/1


金沢にある「室生犀星記念館」に行ってきました(2)

先日に続き、金沢にある「室生犀星記念館」に行ってきました。
「室生犀星記念館」へは、JR金沢駅からバスで片町まで行き、徒歩数分のところにあります。犀川が直ぐ近くに流れており、犀星が幼少期に過ごした雨宝院も近くにあります。犀星好きにはたまらない場所です。
http://www.kanazawa-museum.jp/saisei/
当日は、企画展「山・海・詩・抄 ~犀星を支えた金沢の詩人・小畠貞一 ~」の開催初日でした。写真上が、その企画展のパンフレットです。
「小畠貞一君は僕の甥である。しかも一つ上の甥である。」とのことで、そのことを今回初めて知りました。
この企画展は、平成30年2月25日(日)まで開催の予定です。
今回の企画展では、室生犀星記念館 企画展パンフレット(写真下)が配布されていました。総頁数がp.20と非常に充実したもので、小畠貞一氏の作品から年譜まで収録されています。
今回は、記念館で本「詩とファンタジー」(特集 室生犀星と金沢)を購入しました。
書籍情報の見方
各書籍毎に以下の表が掲載されてます。見方は以下の通りです。
①書名
②出版社名
③その書籍の発行日、およびサイズ、函、カバー等が付属している場合にはそれを表記しています。
④装幀者名
⑤この著書を実際に読むことができるサイトを紹介しています。
⑥一般的な古書価(完本美品)を表示しています。(函欠)は、その状態での一般的な古書価を表示しています。また、*は直近でのヤフオク等での落札価格を表示しています。
⑦入手困難度を星の数で表現しています。星の数が多いほど入手が困難であることを示しています。最大★5つ
新らしい詩とその作り方①
文武堂書店刊②
大正7年4月10日発行 四六判 函③
装幀 恩地孝四郎
国立国会図書館デジタルコレクション http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/959361
参考価格 40,000 ~ 60,000 (函欠 5,000 ~ 10,000)*38,680⑥
入手困難度 ★★★★⑦

ちょっと違う話題ですが
以下のURLは、「紙で作った日本建築のブログ」です。
http://kaz476.blog.fc2.com/

右の写真は天平宝字3年(西暦759年)に創建された
唐招提寺です。
その他に、遷宮のあった伊勢神宮江戸城天守閣 第三期厳島神社京都御所(紫宸殿)などの日本建築を紙で再現した模型の写真がアップされています。
興味のある方はぜひ立ち寄ってください。


この室生犀星書籍博物館について
室生犀星は詩人として小説家として150冊を超える著書を出版しています。再版、別版の類を含むと優に200冊を超えています。
犀星は自身の著書に対し並々ならぬ愛情と情熱を持ち、その思いは装幀、造本にまで貫かれています。「装幀は、その本の内容を色や感じで現すべきだが、その書物の内容を知るのは著者以外にない、装幀に一見識持たない著者があるとしたら、それこそ嗤うべき下凡の作者である」とまで言い切っています。
作品には、文庫本や全集などで容易に接することができますが、やはり初版本から全身で感じることが犀星を深く知ることになると思い、このHPでは初版本を中心に犀星の著書の書影を掲載しています。

この「室生犀星書籍博物館」では、最初に出版された初版本から今も書店で購入できる本までを大正10年より前は著書別に、その後は出版年順に掲載しています。
 ここに掲載しました書籍の写真は基本的には私自身の蔵書を撮影したものです。できる限り函、帯など出版当時の状態に近いものを掲載しています。
 また、収集の参考のために、その書籍の参考市場価格を記載しています。
この価格はこれまで市場で実際に販売されていた価格を参考にあくまで私の主観で決めているもので、なんら保証するものではありません。また古書価は本の状態により大きく変わりますので、状態が良い場合には、これ以上の価格が付くことも珍しくありません。特に最近ではヤフオクで非常にコンディションが良いものが出品されるようになってきました。当時の状態そのままに残っているというのは非常に貴重で、落札価格も比較的高価になってきています。

犀星ファンの方からや犀星に関する質問などございましたらお気軽にメールを頂戴できればと思います。
また、このホームページにつきまして、ご意見や要望、掲載の内容に誤りがあった場合には、ぜひメールでご連絡いただければと思います。
メールは次のページからお願いいたします。
  「HP著者へのメール」

「このホームページで使用している画像は著作権の侵害を目的としたものではありません。著作権に関して問題がある場合は、早急に対処させていただきますので、お手数ですがメールにてご連絡くださいますようお願いいたします。」


トピックス 2016/3/19 「室生犀星と私」の「炎の金魚」が収録された随筆集「美しい書物」
大人の本棚「美しい書物」
栃折久美子 著
みすず書房刊 四六判、カバー、帯
平成23年12月8日発行
犀星から小説「蜜のあはれ」の表紙に使うため、装幀家でこの本の著者である「栃折久美子」氏に金魚の魚拓を依頼した話「室生犀星と私」の中の「炎の金魚」は、最初「製本工房から」に掲載されましたが、この「美しき書物」にも再録されました。この本は、手軽に入手することができます。


トピックス 2016/2/8 室生犀星百詩選「わが肌に魚まつわれり」が出版されました
室生犀星百詩選「わが肌に魚まつわれり」
室生犀星 著
宮帯出版社刊 新書判、カバー、帯
平成28年1月27日発行
巻頭の「はじめに」の中で
「生前、二十数編もの詩集を公刊した室生犀星については、詩選集も数多く編まれいます。本詩集は十代から七十代にわたる犀星の千三百近い作品の作品の中から百編を厳選しました。さらに、読者が興味のある分野から読み進められるように、詩のモチーフによっていくつかのジャンルに分けました。」と紹介されています。帯には、映画「蜜のあわれ」の告知が掲載されています。

トピックス 2015/11/13 「十九春詩集」(オリジナル)
昭和8年2月1日に椎の木社より出版された詩集「十九春(しゅん)詩集」を入手。出版部数もたった50部と少なく、また、装幀もほとんどされておらず、多くは貴重なものと思わずに捨てられてしまっているのではないかと思われます。
そのため、ほとんど市場にでてくることはありません。今回は、Web古書店からの購入です。
復刻版が、近代文芸復刻叢刊「故郷図絵集」の附録として出版されています。
この復刻版には、復刻版との記載がありません。今回、オリジナルを入手しましたので、オリジナルと復刻版の違いを確認することができました。以下の通りです。
・オリジナルには、最終頁を含めて頁が印刷されています。復刻版にはありません。
・オリジナルには、中央2箇所にホッチキス痕があります。
詳細は、「十九春詩集の真贋」の頁で紹介しています。


トピックス 2014/9/27 「犀星発句集」奥附の不思議
書誌の情報として国会図書館の「国立国会図書館デジタルコレクション」で公開されているものについてそのURLを追記しました。
犀星の著作権保護期間が終了したためその多くが公開されています。
「青空文庫」では、作品をテキストやHTMLで公開していますが、「国立国会図書館デジタルコレクション」では、画像として公開しているため、本そのものの雰囲気を楽しめます。
その中で、右の桜井書店から昭和18年8月25日に出版された「犀星発句集」で不思議なことに気づきました。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1128618
市販された「犀星発句集」の奥附では、昭和18年8月20日印刷、昭和18年8月25日発行となっていますが、「国立国会図書館デジタルコレクション」で公開されている「犀星発句集」の奥附は、昭和17年5月20日印刷、昭和17年5月25日発行となっているのです。
実際には、何らかの理由で9ヶ月間出版が遅れたことになります。

トピックス 2014/7/19 抒情小曲集(新版)のカバー装の異装本
抒情小曲集(新版)のカバー装の異装本を入手。以前からWeb古書店で販売されており、ずっと気になっていました。
通常版が函附きであるのに対して、カバー装となっています。
カバーの表紙の意匠は中表紙のものが利用されています。カバーの背は函の背の意匠と違っており、専用にデザインしたものと思われます。裏には出版社である「アルス」のマークと思われるものがデザインされています。
奥附けは通常版とまったく同じです。また、本の作りも同じです。
印刷所で、函が不足したため、急遽カバーを作成して対応したのではないかと思われます。全体からすると非常に少数のみしか存在しないように思われます。
同様に詩集「青き魚を釣る人」も通常版函附きに対して少数のカバー装が存在するようです。Web古書店で現在も販売されています。

トピックス 2014/4/6 犀星の詩「ピーター・パン」が掲載された「こどもクラブ 第2号」
犀星の詩「ピーター・パン」が掲載された「こどもクラブ 第2号」をヤフオクで落札しました。
鈴木信太郎氏の絵とともに13ページにわたって巻頭を飾っています。
作者のことばとして「ピーター・パンについて」が紹介されており、その中で犀星は「ピーター・パンはむずかしい。
 はじめ細かい挿話のようなものも、書き入れたいと思ったが、枚数の関係で入れることができなかった。
 だいたいが詩のような形を取ってくれという編集部の話だったので、私は行を乱した詩の表現形式をとったが、編集部では、なるべく子供が口ずさんで、すらすらとした覚えやすいように、書いてくれとの再度の申し入れで、結局、べつの七五調の形式を二、三補充することで妥協した。(略)」との愚痴ともとれる話を書いています。
実際の詩は 詩「ピーター・パン」の頁に掲載しています。

トピックス 2013/12/1 企画展「犀星の本づくり 装幀は書物の晴着」
先日、室生犀星記念館で開催されています企画展「犀星の本づくり 装幀は書物の晴着」平成25年7月13日(土)~12月1日(日)に行ってきました。その展示も非常に良かったのですが、それよりも良かったのが、無料配布されていた右の図録です。(現在は有料で販売されています。)
表紙、裏表紙を入れて全18頁の堂々の図録で、犀星の著書の写真が多数掲載されています。
「Ⅰ 自費出版の詩集」~「XⅠ文字のみによる装幀」までの11の分類に整理され掲載されています。観覧料の300円を払っても充分おつりがくる内容です。
リニューアル休館として、平成25年12月2日(月)から平成26年3月7日(金)まで、改装のため休館となっていましたが、平成26年3月8日(土)リニューアルオープンしました。

参考までに室生犀星記念館利用案内はこちら

トピックス 2013/11/16 童話集「鮎吉・船吉・春吉」(五版)のカバー附きを入手
先日非常に珍しい童話集「鮎吉・船吉・春吉」の第五版を入手しました。
これまで初版、再版、三版を所有していましたが、林 土岐男氏著の「犀星襍記(ざっき)」の中で林 土岐男氏自身がこの初版と五版を所有していた旨の記載があり五版までの存在が判明していたため、ぜひ確認したいと思っていました。
実際に入手して見ると、三版までは函附でしたが、この五版ではカバー附に変更されていました。カバーの意匠は函のものを利用していますが、「文部省推薦」の文字の位置が異なるなど一部変更されています。
「犀星襍記(ざっき)」には、「五版は町で買ったもの。一版との違いは、函が無いこと。これは最初あったものか、函を作るのが費用の面でできなくなったのかは知らない。」との記載がありますが、今回それが判明しました。

トピックス 2013/8/3 「新らしい詩とその作り方」の最新版?
この「詩文創作講座」には、「新らしい詩とその作り方」の最新版が掲載?
この「詩文創作講座」は、以前ヤフオクで落札したものですが、奥附もなく、素性は不明です。
内容としては、犀星の「詩とその作法」(本文では、「詩とその作り方」となっています。)以外にも以下のものが収録されています。
・「詩について」萩原朔太郎著
「作詩講義」川路柳虹著
「短歌論叢」齋藤茂吉著
この「詩文創作講座」は、「新らしい詩とその作り方」と比較すると後年に出版されたものらしく、内容も整理されており15章とコンパクトにまとめられています。
また、「フランスの詩人について」や「プロレタリア詩に就いて(その一、二)」については新たに書き下ろされたもののようです。

トピックス 2013/7/27 童話「山の動物(別版)」を入手しました
ヤフオクに出品された小学館刊の「山の動物」の別版で軽装廉価版を無事落札しました。非常に貴重なものだけに、落札できるかドキドキしながら終了時間を待ちました。
犀星の著書に興味を持ち、30年以上にわたり蒐集してきましたが、この「山の動物」の別版は、これまで1回も出会うことがありませんでした。
初版と装幀も大きく異なっており、初版が紙装厚紙表紙にカバー附に対し、この別版は、紙装薄紙表紙と軽装となっています。収録されている作品も、本のタイトルとなっている「山の動物」のみで、初版には巻頭に掲載されている「はしがき」も省略されています。
また、挿絵も初版のものと比べると簡素な絵になっています。ちにみに装幀はなんと恩地孝四郎氏、挿絵は立野道正氏です。
さすがに貴重な1冊だけに室生犀星記念館で開催された「装幀の美 恩地孝四郎と犀星の饗宴」の図録にも掲載されていません。

トピックス 2013/7/13 処女詩集「愛の詩集」函附きを入手しました
ヤフオクに出品された感情詩社刊の「愛の詩集」函附を落札しました。奥附には、定価1円20銭から1円80銭への価格訂正紙が貼られています。「室生犀星書目集成」にも記載がなく、比較的珍しいものだと思います。
また、同時に「愛の詩集」の特製版、しかも朔太郎宛の献呈署名入りというとてつもなく貴重なものが300万円~で出品されていました。一瞬で消えてしまったことから、早々にどこからかオファーがあったようです。
日本の文学遺産までもがヤフオクに出品されるとは、「ヤフオク」恐るべしといったところでしょうか。
この特製版について、出品された方のコメントとして40年間で2冊、それぞれ外装(函のことと思われます。)なしとの記載がありました。
驚いたことに、明治古典会七夕大市に、室生犀星の『愛の詩集』『第二愛の詩集』の両特製版の献呈署名本が出品されています。
http://www.meijikotenkai.com/2013/detail.php?book_id=32706
通常版より厚く、
冬至書房刊の「復原版」の附録である「『愛の詩集』初版のこと」にも特製版の書影と思われるものが掲載されています。

トピックス 2012/10/25  外村 彰著の「犀星文学 いのちの呼応 -庭といきもの-」が発売されました
犀星文学 いのちの呼応 -庭といきもの-
外村 彰 著
鼎書房刊 カバー
平成24年11月16日発行
定価 2,500円(税抜き)
著者の外村 彰氏より献本をいただきました。ありがとうございました。
本の題名にありますように「室生犀星の文学の魅力を、主に庭と動植物(いきもの)を描く作品を読み進めながら探っていく」という他の評論とは異なるアプローチで犀星を知ることのできる1冊です。
この本はここから買えます → 犀星文学いのちの呼応―庭といきもの
(現時点では一時的に品切れのようです。)


トピックス 2013/3/3  「幼年時代」初版がヤフオクに出品されていました
この「幼年時代」は、犀星の著作の中で最も入手が難しく、その書影も見ることが無い1冊です。
先日、ヤフオクで初版が出品されていました。やはり人気があり、8,000円での落札でした。
多くの文献では、重版の写真が利用されていますが、右の写真は「幼年時代」オリジナル初版です。この1冊以外は、旧結城信一氏の蔵書で、現在日本近代文学館に収納されているものがほぼ間違いないと思われる他は、皆無のようです。「日本近代文学館所蔵資料目録30 結城信一コレクション目録」には、「幼年時代」金星堂大正11.11.25(1992) (金星堂名作叢書23)の記載があります。重版では、金星堂名作叢書22とされていますが、初版では「金星堂名作叢書23」となっています。
「室生犀星全集(新潮社版)」別巻二の「書誌」(結城信一編)では、大正十一年十一月二十五日・金星堂刊・金星堂名作叢書23・袖珍判一五五頁・定価五十銭。との記載がありますが、「室生犀星書目集成」(室生朝子、星野晃一編、昭和61年11月25日発行)では、「幼年時代」に関して<造本>袖珍判、紙装薄表紙、[補記]金星堂名作叢書22との記載がされています。

トピックス 2012/11/23  「恩地孝四郎装本の業<新装普及版>」を購入
「恩地孝四郎装本の業<新装普及版>」を購入しました。
帯には「比類無き装幀の世界、待望の普及版、ついに刊行!●立体カラー画像約150点、モノクロ約530点!」とあるように1982年に三省堂より函入り豪華本として定価18,000円で出版されたものの復刊として同じく三省堂より出版されました。
やはり室生犀星の著書も多く、カラーでは「性に眼覚める頃」が、モノクロでは「愛の詩集」、「第二愛の詩集」や「新らしい詩とその作り方」、「鮎吉・船吉・春吉」、「三吉ものがたり」など多数紹介されています。


トピックス 2012/10/27  NHKで放送されたドラマ「火の魚」がDVDで発売されました
NHK広島放送局がドラマ化し、平成21年度(第64回)文化庁芸術祭大賞(テレビ部門・ドラマの部)、第50回モンテカルロ・テレビ祭のゴールドニンフ賞を受賞した「火の魚」がDVDとして発売となりました。
NHKで放送されたドラマ「火の魚」を、劇場公開用に音楽および音声を変更して収録しています。
【販売元】東映株式会社・東映ビデオ株式会社
【発行】NHKエンタープライズ3,800円(税込3,990円)
COLOR/本編54分/片面1層/1.主音声:ドルビー5.1ch サラウンド 2.副音声 5.1ch サラウンド/日本語字幕/16:9LB
このDVDはここから買えます → 劇場版 火の魚【DVD】

トピックス 2012/09/15  「現代詩人選集 詩話会編」の不思議
先日、新潮社から大正10年2月17日に出版された「現代詩人選集 詩話会編」をヤフオクで見つけて落札しました。
生田春月や北原白秋、西條八十、三木露風など30人以上の詩人の詩が掲載されています。
この中で、犀星の詩としては3篇、「藁」、「冬」、「どうどう廻り」が収録されています。これらは詩集「星より来たれる者」に収録されていますが、「星より来たれる者」の方が大正11年2月20日発行とこれより後に出版されています。「室生犀星書目集成」で確認してみたところ「冬」のみが初出「人間(大正10年3月1日号)」となっているものの「藁」、「どうどう廻り」の2つの詩は、初出「不詳」となっており、この「現代詩人選集 詩話会編」のために書き下ろされた詩の可能性もあります。特に「藁」は、「星より来たれる者」の巻頭の詩となっており、犀星にとっても思いのある一篇のはずです。
また、掲載された詩を「星より来たれる者」で確認したところ、「どうどう廻り」で一部違いがあることが判りました。この本では「縫物」となっているものが「星より来たれる者」では、二箇所のなかの一箇所のところが「縫もの」と変わっています。明らかに初出の本ということになります。

トピックス 2012/09/2  「動物詩集」のカバー附きの初版を入手しました
昭和18年9月5日に日本絵雑誌社から出版された「動物詩集」のカバー附きの初版を手に入れました。これまでも2冊カバーなしをヤフオクで落札、入手していましたが、今回も同様にヤフオクに出品されたものを落札しました。最終的には4,300円での落札でした。
過去には、復刻版が初版として出品されていたことがあり、苦い経験もありましたが、今回はオリジナルの初版を無事手に入れることができました。
奥附には初版発行部数60,000部との記載がありますが、室生朝子・星野晃一編の「室生犀星書目集成」では、「六千部の誤植と思われる。」p.162との記載があります。
例えば同時期に出版された「山の動物」は初版15,000部、「鮎吉・船吉・春吉」においても10,000部以上発行されています。それと比較しても逆に6,000部は非常に少なく感じます。
確かに、市場に流通している冊数は少ないようですが、ヤフオクへの出品は前述の2冊と比較しても多いように感じます。
この件は、「『動物詩集』の謎」の頁で紹介しています。

トピックス 2012/07/27  歿後50年記念出版 室生犀星文学アルバム「切なき思ひを愛す」
歿後50年記念出版として室生犀星文学アルバム「切なき思ひを愛す」が、室生犀星文学アルバム刊行会の編集により菁柿堂から出版されました。
巻頭の「刊行のことば」には、「室生犀星は、幼き時の自然との対話の中で類まれな感性を育み、のちの深い思索のもととなる独自の人生哲学を確立し、女性や恵まれない人々、小動物にいたる視座に据えた多くの作品を世に問いました。今年はその没後五十年にあたります。この機に、長女室生朝子さんが生前願ってやまなかった、犀星文学アルバムを刊行することといたしました。」との記載があります。犀星にまつわる多くの写真が掲載されており、犀星を改めて知る上で非常に価値のある1冊です。
この本はここから買えます → 室生犀星文学アルバム 切なき思ひを愛す―歿後50年記念出版

トピックス 2012/06/16  田端文士村記念館と「犀星襍記」
先日、林 土岐男氏の「犀星襍記」を購入しました。「新らしい詩とその作り方」や「鮎吉・船吉・春吉」、「兄いもうと」など犀星の著書に関して書かれており、犀星や犀星の著書を知る上で非常に興味深い1冊です。特に、犀星の書籍の中で、複数の版が発行されており、蒐集として面白いものが取上げられており、「鮎吉・船吉・春吉」についても『鮎吉・船吉・春吉』をめぐってという題で出版の背景や著書について書かれています。
たまたま、同様に先日インターネットで田端文士村記念館を見つけて立ち寄って見ました。そこには芥川龍之介や犀星の著書が多く展示されており、犀星の著書としては、「愛の詩集」(函欠)や「鮎吉・船吉・春吉」(初版、函)、珍しいところでは「十返花」(函)の異装本が展示されていました。その他には、「抒情小曲集」、「性に眼覚める頃」の復刻版なども並べてありました。(残念!)
その後、「犀星襍記」のあとがきでこんな記載を見つけました。
「三年前、長く離れていた郷里に帰ることになり、その時東京・北区の「田端文士村記念館」に二百六十四冊の室生犀星の著作とそれに関連した資料を寄贈した。私個人のものとしておくのはしのびなかったからである。」と。つまり、私が見たのは林 土岐男氏の旧蔵書だったということになります。

トピックス 2012/10/28 「性に眼覚める頃(新装版)」を神田の古書店で購入
先日、神田の古書店で「性に眼覚める頃」(新装版)を偶然見つけて購入しました。
「室生犀星書目集成」(室生朝子他編)には、この新装版に関する記載がありませんが、「室生犀星全集 別巻二」(新潮社版)の書誌には新装との記載があります。
初版が函附き、厚表紙の上製本で定価1円50銭に対し、この新装版は、カバー装1円40銭と軽装廉価版となっています。
初版からは、献辞、序詩(春の寺)、例言が省かれている他は内容は同じです。また、装幀は初版と同じ恩地孝四郎氏です。
表紙、中扉の絵は繊細で、初版とは異なる印象を持っています。初版に比較して、市場に流通している数が圧倒的に少なく貴重です。
これまでも数回ヤフオク出品されていますが、1万円を超えて比較的高価な価格で落札されています。
先日、この新装版の第7版をヤフオクで落札しました。昭和2年3月28日の出版となっていました。

フッターイメージ