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犀星著書蒐集の記録【最新】

2019年11月18日
犀星の投稿した詩が掲載された明治42年12月1日発行「中學文壇」を入手
犀星が、投稿した詩が掲載された明治42年12月1日発行の「中學文壇」第十二年第二十三集(280号)をヤフオクで入手しました。
「雨後の詩」の1つとして犀星の「盲人のゆめ」が選ばれ、掲載されています。この詩は。「定本 室生犀星全詩集」(冬樹社刊 昭和53年12月20日発行)の第一巻「未刊行詩篇」p.381に掲載されています。

「盲人のゆめ」
泌み疚く眼のいづらとしもなく
遠くひゞきくる詩の音樂。
其れとも分かぬ感應のちから
忘れ得ぬ明き光りの縞模様うかぶ。

浅黄色の幕ぞたゞよう舞臺、
あえなる笑まひ、頬と頬の曲も
とびつかくれつ逸るゝ
え残るかすかひゞきの音も。

林と地震と火山と海と
火酒の罎のいろ蒼き渦も…。

喪服も長き樂人の冴えたるさけび
そもやかてたからにひくく
死の音樂ぞしたゝりつ滴りつ…。


「中學文壇」第十二年第二十三集(280号)
北上屋書店刊(明治42年12月1日発行)


2019年11月3日
随筆集「魚眠洞随筆」(再版)の新樹社オリジナル版をついに発見
随筆集「魚眠洞随筆」の再版には、訂正紙で発行所が「武蔵野書院」とされたものとオリジナルの「新樹社」の二種類があるとされていましたが、これまで「新樹社」版については、入手できていませんでした。
(その詳細は、「魚眠洞随筆」の頁で紹介しています。)
第三版の巻頭に新たに追加された犀星の「再版序言」に以下の記載があります。
「『魚眠洞随筆』は久しく版行を絶っていたのは、発行元の新樹社主人が物故したためと、僕に閑暇の無かった為である。知友武蔵野主人は大へんこの書に親しみをもって呉(く)れた、今度その残余の部数に版を加えて、茲(ここ)に新しく世に問う機縁を与えてくれたのは、自分の望むところであった。」と。
再版の売れ残りに発行所を「武蔵野書院」変更の訂正紙を貼ったものと、第三版として新たに印刷したものを武蔵野書院が販売したということのようです。

今回、「新樹社」版をインターネット古書店で入手することができました。
 魚眠洞随筆(再版)
 発売所 大鎧閣、発行所 新樹社
 大正14年7月25日発行 四六判 函(今回入手したのは函欠)

そして、この「魚眠洞随筆」には、「風骨先生」宛献呈署名があります。犀星の金沢地方裁判所時代の上司の河越風骨氏だと思われます。





2019年8月3日
【速報】詩集「動物詩集」が装いも新たに復刊されました
しばらく絶版となっていましたが、子供向けの詩集「動物詩集」が、室生洲々子編、グレゴリ青山画で装いも新たに「龜鳴屋」から復刊されました。表紙は、なんともかわいい刺繍の写真で、刺繍(ししゅう)と詩集(ししゅう)をかけた、ちょっとお洒落な「動物詩集」になりました。
構成も変更されており、巻末には造本設計として「本書は、日本絵雑誌社版『動物詩集』と冬樹社版『定本 室生犀星全詩集』を底本とし、前者から「春の顔」「夏の顔」「秋の顔」「冬の顔」を削除。後者から新たに「蟻」「薮鶯」「ねこうた」「いたちのうた」「かにのうた」(100頁)「とかげ」を増補して再編集したものです。」と紹介されています。
金沢の室生犀星記念館やそのHPの「ミュージアムショップ」で販売しています。



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