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犀星著書蒐集の記録【最新】
2020年4月3日
雑誌「ホープ(Hope)」2月号(第二巻第二号)に犀星が
先日、雑誌「ホープ(Hope)」2月号(昭和22年2月1日発行) をインターネット古書店で見つけて購入しました。
 特集「信濃路の作家たち」で、犀星を含め佐藤春夫、正宗白鳥の文章が軽井沢等での写真とともに紹介されていました。
 「室生犀星文学年譜」(室生朝子、本多 浩、星野晃一編)を確認したところ(p.254)その後、単行本や全集等に収録されていないことがわかりました。
 犀星の文章は無題で、以下のような内容でした。
 うしろの山からすぐ屋根の上に、一と跨ぎに歩く奴がゐる。栗鼠でも猫でもない、裏山に散歩に来た人が、屋根の上を歩くのだ。
屋根の下でことしで三年冬越しをする家族四人が、つねに氷點下十五度のなかで、ふう、ふうといつて暮すのである。
余り寒いと、却つてうふういふのである。熱いのと渝りがない。
 足袋は二足。手袋も二つあて嵌め、毛皮の耳あてのついた帽子をかむつて、すつかり氷つた川を見に行く、泡までそのまま氷つてゐる。
 星が本の根の上に光る。裏山を下から見上げるとさうなのだ。
 じやがいも、にんじん、ねぎ、きやべつ、明けても暮れてもじやがいもの羹である。そして炬燵で親子四人が足をまげろ、あつちへまげろで喧嘩だ、明けても暮れてもである。
 冬にはいると、僕の小説は提灯を點けて歩く。日がすぐ暮れるからである。



2020年3月28日
【新発見】雑誌「新天地」7月号(第十四巻第七号)に犀星の詩が
先日、雑誌「新天地」7月号(昭和18年7月1日発行) をインターネット古書店で見つけて購入しました。
 犀星の詩「行春」が掲載されていました。
 「室生犀星文学年譜」(室生朝子、本多 浩、星野晃一編)には記載がなく、「室生犀星書目集成」(室生朝子・星野晃一編)を確認したところ「行春」との題名の詩が「定本室生犀星全詩集」第三巻に収録されていることがわかりました。(p.178~p.179)
 ただ、この詩には初出の記載はありませんでした。
 さらに、確認したところ詩の後半がカットされていることが判りました。犀星の意思によるものか、あるいは別の作品なのかはわかりません。



2020年3月28日
雑誌「小学三年生 5月号(第7巻第2号)」昭和27年5月1日発行
先日、インターネット古書店から雑誌「小学三年生」5月号(小学館刊 昭和27年5月1日発行、第7号第2巻)を購入しました。
 この本は、擦れや折れ、ヤケもなくまるで新本のような綺麗な状態です。既に60年以上も経過しているにもかかわらず、驚きです。
 犀星の童話「さかなのいちば」が、鈴木寿夫氏の絵とともに掲載されています。(p.89~p.97)
 この雑誌や作品に関して「室生犀星文学年譜」(室生朝子、本多 浩、星野晃一編)を確認したところ、記載はあったもののその後、単行本や全集等には収録されていないようです。



2020年3月28日
雑誌「ぱらだいす」1947年3月 陽春特別号
先日、ヤフオクで雑誌「ぱらだいす」第4号 陽春特別号(日本デモクラシー協会刊 昭和22年3月1日発行) を落札しました。。
 犀星の詩「早春の二曲」として「早春」との題名の詩が2作品掲載されていました。
 この雑誌、および詩に関して「室生犀星文学年譜」(室生朝子、本多 浩、星野晃一編)を確認したところ、記載がありました。(p.254)
 その後、「室生犀星書目集成」(室生朝子・星野晃一編)を確認したところ「早春」との題名の詩が「定本室生犀星全詩集」第三巻に収録されていることがわかりました。(p.267)
 確認したところ、その詩が収録されていました。(p.351~p.352)
 そこには、初出として(『ぱらだいす』四月)との記載がありました。表紙の「4」〈号)の記載を四月号と勘違いしたようです。



2020年3月10日
【新発見】「佛教童話全集」に犀星の作品が
先日、「佛教童話全集 3 印度」(鴻盟社刊 昭和3年6月10日発行) をインターネット古書店で見つけて購入しました。
 犀星の作品としては、以下の4つが掲載されていました。これらの作品は、「室生犀星書目集成」(室生朝子・星野晃一編)には掲載されていませんでした。
・籠から出た孔雀(かごからでたくじゃく)
・塞苦鳥(かんくどり)
・啖仙人(くらひせんにん)
・忍辱仙人(にんにくせんにん)
 これらの作品は犀星の創作なのか、インドに昔から伝わる童話なのかも不明です。



2020年2月22日
【新発見】雑誌「画論」第二十號 昭和18年4月10日発行
先日、雑誌「画論」第二十號 模本の研究(造形藝術社刊 昭和18年4月10日発行、3月號)を入手しました。
 不思議な事に目次には記載がありませんが、犀星の詩「庭の見える街」が突然、掲載されています。この詩は、「仁和寺遼廊亭庭園踏石」の写真とともに「庭がはるかに見える……」から始まっています。(p.28~29)
 この詩や、本に関して「室生犀星書目集成」(室生朝子、星野晃一編)や「室生犀星文学年譜」(室生朝子、本多 浩、星野晃一編)への記載はありません。
 犀星は、いろいろな雑誌に掲載されているため、今でも単行本や研究誌などにも掲載されていない作品を見つけることができます。



2020年2月15日
【新発見】童話「おにぎり」が掲載された雑誌「ひらがな童話」
先日、雑誌「ひらがな童話」(小学館刊 昭和16年12月10日発行) をインターネット古書店から購入しました。
 表紙には「二・三年生むき」との記載があります。
 犀星の童話「おにぎり」が掲載されており、確認したところ犀星の童話集「鮎吉・船吉・春吉」に掲載されている「おにぎり」と同じ作品であることがわかりました。
 「室生犀星書目集成」(室生朝子、星野晃一編)を確認したところ「鮎吉・船吉・春吉」に掲載されている「おにぎり」は、初出誌 "不詳"となっていました。今回、初出誌が、この「ひらがな童話」であることがわかりました。
 内容的には、同じ作品であるものの、「ひらがな童話」では、地名「信州」や「木」などの平易な漢字以外はひらがな表記されているのが、「鮎吉・船吉・春吉」では、それ以外の簡単な漢字も使われています。



2020年2月15日
雑誌「塔」昭和24年1月1日創刊號を入手
先日、雑誌「塔」創刊號(羽田書店刊 昭和24年1月1日発行、第一巻 第一號)を入手しました。雑誌「不同調」から改題した雑誌のようです。
 表紙には、「創作 くろがみ 室生犀星」との記載があり、犀星の小説「くろがみ」が掲載されています。
 この「くろがみ」は、単行本には収録されてはいませんが、「室生犀星未刊行作品集」第5巻に掲載されています。
 その他、幸田露伴の未発表物語詩「老少問答」も収録されています。
 犀星は、数多くの作品を書いているため、古い雑誌の中にもしばしば登場しています。



2020年2月11日
長篇小説「かげろうの日記遺文」に書かれた犀星の識語
先日、ある方から犀星の識語署名が書かれた長篇小説「かげろうの日記遺文」を寄贈いただきました。
その識語署名です。犀星自身のことを謳っているようです。
犀星らしさを感じます。

かげろうのごとき人あり
かげろうの文つくり
浮世するとや
          犀



2020年2月11日
雑誌 経済往来夏季増刊として出版された「新作三十三人集」
雑誌 経済往来夏季増刊として日本評論社から出版された「新作三十三人集」(昭和8年7月5日発行)を入手しました。犀星は、小説「母」を書いています。新作ということで、「新選室生犀星集」(改造社 昭和4年7月8日発行)に収録されている「母」(初出 雑誌「女性」大正13年5月号)とは異なるようです。
「室生犀星文学年譜」(室生朝子/本多浩/星野晃一編)の室生犀星作品年表には掲載されています。
単行本には、収録されていないようです。



2020年2月1日
新派百年記念「国立劇場十二月新派公演」のパンフレットを入手
「兄いもうと」に関連し以下の内容が掲載されています。
【資料展示室】
犀星の写真や初出誌の「文藝春秋」(昭和9年7月号)、映画「あにいもうと」のスチール写真など。
【思い出の舞台】
昭和12年11月の新宿第一劇場の水谷八重子のもん、昭和26年4月明治座、昭和38年4月明治座などの舞台写真が掲載されています。
【配役一覧】
配役が記載されています。もんは、水谷良重さんが演じています。
【その他】
室生朝子氏の「『あにいもうと』について」が掲載されています。



2019年12月30日
犀星の旧蔵書と思われる1冊をヤフオクで入手
先日ヤフオクで、文庫本の「幼年時代・あにいもうと」新潮社刊(昭和34年5月10日発行4刷)を落札しました。確認すると新潮社からの重版での犀星宛の確認依頼の紙が入っていました。
 一度は、犀星が手にしたと思われる貴重な1冊ということになりました。



2019年11月18日
犀星の投稿した詩が掲載された明治42年12月1日発行「中學文壇」を入手
犀星が、投稿した詩が掲載された明治42年12月1日発行の「中學文壇」第十二年第二十三集(280号)をヤフオクで入手しました。
「雨後の詩」の1つとして犀星の「盲人のゆめ」が選ばれ、掲載されています。この詩は。「定本 室生犀星全詩集」(冬樹社刊 昭和53年12月20日発行)の第一巻「未刊行詩篇」p.381に掲載されています。

「盲人のゆめ」
泌み疚く眼のいづらとしもなく
遠くひゞきくる詩の音樂。
其れとも分かぬ感應のちから
忘れ得ぬ明き光りの縞模様うかぶ。

浅黄色の幕ぞたゞよう舞臺、
あえなる笑まひ、頬と頬の曲も
とびつかくれつ逸るゝ
え残るかすかひゞきの音も。

林と地震と火山と海と
火酒の罎のいろ蒼き渦も…。

喪服も長き樂人の冴えたるさけび
そもやかてたからにひくく
死の音樂ぞしたゝりつ滴りつ…。



「中學文壇」第十二年第二十三集(280号)
北上屋書店刊(明治42年12月1日発行)

2019年11月3日
随筆集「魚眠洞随筆」(再版)の新樹社オリジナル版をついに発見
随筆集「魚眠洞随筆」の再版には、訂正紙で発行所が「武蔵野書院」とされたものとオリジナルの「新樹社」の二種類があるとされていましたが、これまで「新樹社」版については、入手できていませんでした。
(その詳細は、「魚眠洞随筆」の頁で紹介しています。)
第三版の巻頭に新たに追加された犀星の「再版序言」に以下の記載があります。
「『魚眠洞随筆』は久しく版行を絶っていたのは、発行元の新樹社主人が物故したためと、僕に閑暇の無かった為である。知友武蔵野主人は大へんこの書に親しみをもって呉(く)れた、今度その残余の部数に版を加えて、茲(ここ)に新しく世に問う機縁を与えてくれたのは、自分の望むところであった。」と。
再版の売れ残りに発行所を「武蔵野書院」変更の訂正紙を貼ったものと、第三版として新たに印刷したものを武蔵野書院が販売したということのようです。

今回、「新樹社」版をインターネット古書店で入手することができました。
 魚眠洞随筆(再版)
 発売所 大鎧閣、発行所 新樹社
 大正14年7月25日発行 四六判 函(今回入手したのは函欠)

そして、この「魚眠洞随筆」には、「風骨先生」宛献呈署名があります。犀星の金沢地方裁判所時代の上司の河越風骨氏だと思われます。






2019年8月3日
【速報】詩集「動物詩集」が装いも新たに復刊されました
しばらく絶版となっていましたが、子供向けの詩集「動物詩集」が、室生洲々子編、グレゴリ青山画で装いも新たに「龜鳴屋」から復刊されました。表紙は、なんともかわいい刺繍の写真で、刺繍(ししゅう)と詩集(ししゅう)をかけた、ちょっとお洒落な「動物詩集」になりました。
構成も変更されており、巻末には造本設計として「本書は、日本絵雑誌社版『動物詩集』と冬樹社版『定本 室生犀星全詩集』を底本とし、前者から「春の顔」「夏の顔」「秋の顔」「冬の顔」を削除。後者から新たに「蟻」「薮鶯」「ねこうた」「いたちのうた」「かにのうた」(100頁)「とかげ」を増補して再編集したものです。」と紹介されています。
金沢の室生犀星記念館やそのHPの「ミュージアムショップ」で販売しています。



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