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犀星著書蒐集の記録【最新】
2018年8月12日
【発見】映画「杏っ子」の対談記事
ベスト・セラーとなった犀星の長篇小説「杏っ子」は、東京新聞夕刊に昭和31年11月19日から昭和32年8月18日(全271回)まで連載され、その後、昭和32年10月20日に新潮社から出版されています。
昭和33年1月には、読売文学賞を受賞し、この「杏っ子」は、成瀬巳喜男監督で映画化され、1958年5月13日に公開されました。
作家の平山平四郎には、山村聰が、その娘で主演の平山杏子には、香川京子が演じています。
(右上は、受賞後の昭和33年2月23日発行された「杏っ子」の第16刷で、帯に読売文学賞受賞作品と記載されています。)

右下の、「婦人公論」昭和33年3月号には、原作の「室生犀星」と主演の「香川京子」の対談が、「『杏っ子』とその父親」との題名で掲載されています。
もともと、この「婦人公論」は、犀星の「わが愛する詩人の伝記」が連載されている中の1冊で、この号には「萩原朔太郎」が掲載されています。また、グラビアとして「萩原朔太郎の生地『前橋』」(撮影:浜谷 浩)も掲載されています。

対談は、犀星が「僕は女優さんと対談することは初めてですよ。」、香川さんが「光栄でございます。」から始まっています。犀星自身が、もしこの映画の監督だったらと、犀星の性格が素直に表現されています。
(「婦人公論」昭和33年3月号)


「杏っ子」新潮社刊
昭和33年2月23日発行(第16刷)

2018年6月1日
「あにいもうと」が大泉洋&宮﨑あおいでドラマ化
犀星のベストセラー小説「あにいもうと」が大泉洋&宮﨑あおいでドラマ化されTBS系列で6月25日(月)20:00~22:00で放送されます
http://www.tbs.co.jp/aniimouto/
これまでも「あにいもうと」は3度映画化され、舞台公演としても数多く公開されています。
「兄いもうと」紹介頁を公開しました。
書籍としては、初版が昭和10年1月28日に「神々のへど」として山本書店から出版されましたが、その後「兄いもうと」改題され、普及版、廉価版、決定版と数多くの版、刷が出版されています。また、現在でも手軽に購入することができます。
右の写真は、昭和14年6月1日に出版された決定版で函附のものです。「室生犀星書目集成」(室生朝子、星野晃一編)では、カバー附として紹介されていますが、カバー附はほとんどでてきません。多くはこの赤を基調とした函附です。但し、不思議なことに裸本も非常に多く存在します。




兄いもうと(決定版)
山本書店刊
昭和14年6月1日発行

2018年5月19日
評論集「新(ら)しい詩とその作り方」が国書刊行会から復刊されました
評論集「新らしい詩とその作り方」は、初版が大正14年4月5日に文武堂書店から出版され、その後改訂版が大正14年4月5日に出版されています。
 更に昭和13年6月1日には、京文社書店から改訂新版が出版され、その第五版が、昭和14年3月5日に出版されています。
 また、先日ヤフオクに昭和14年8月5日発行の重版が出品されていました。第五版より後の日付であったことから六版以降も出版されていたようです。
 しかし、これまで全集にも収録されておらず、気軽に読むことができませんでしたが、今回国書刊行会から「新しい詩とその作り方」として復刊されました。
 第29章まであることと、犀星の「再刊小言」が収録されていることから初版ではなく改訂新版(第三版)を底本としているようです。これにより、「新しい詩とその作り方」を手軽に読むことができるようになりました。



写真の右側から、
初版函、本(大正7年4月10日発行 文武堂書店刊)、
第三版函、本(昭和13年6月1日 京文社書店刊)、
第五版(昭和14年3月5日 京文社書店刊)、
改訂版(大正14年4月5日 文武堂書店刊)

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